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実家では年末の大掃除がはじまった|エッセイ
2022年11月23日(水/祝)の遠州の小京都・静岡県森町にある小國神社。紅葉はまだ2週間くらい楽しめそうです。
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実家が小國神社の方向にあるので、紅葉狩りのあとは実家に立ち寄って一日だらだらと過ごす予定でした。
がしかし帰った途端、同じく休みだった父がドタバタとしている。家じゅうの襖を抱えて一か所にまとめている。どうやら障子を張り替えるらしい。これはのんびりできない予感。
実家では珍しく早い時期から年末の大掃除がはじまっていました。いつも12月最終週にあわてて掃除するあいかわ家なのに。どうした。なぜやる気になった。
思い返せば両親の会話の中では孫の名前が出てくる頻度が高かったような。心なしか会話のトーンもひとつ高い。そうか年末年始に孫が遊びに来てくれることとなるとパワーが湧くんだな。単純さが微笑ましいなと。
はじめわたしは頑なに手伝う気はありませんでしたが、父一人で障子を張り替えるのは難しそうで、いてもたってもいられず手伝う羽目に。
ただ始めてしまえば、なんだかんだモノづくり楽しいエンジンがかかってしまいます。
障子を張り替えてみて驚いたことは2つ。
1つ目は、障子はアイロンで貼れること。障子は糊で貼るものだと思っていましたので、選択肢の外から飛び込んできたやり方。だって障子紙にアイロンなんて高温のものを当ててしまったら焦げて燃えてしまいそうじゃん。
ただ冷静に考えてみれば、20年前幼稚園の持ち物で母がつくってくれた巾着袋のワッペンとかアイロンで糊を溶かしてくっつけていた記憶があります。(あの頃の母の手作りは愛だった。)要するに、いかに技術の使いどころを見出せるかなんだなあ、と。
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2つ目は、障子に霧吹きで水をかけると自然とシワが伸びてくること。紙を濡らしたらシナシナになってしまいそうじゃん。
未だに信じられないですけど、これが伸びるんですよね。恐るべし先人の知恵。
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素人作業なのでシワが残って完成度がイマイチ感も否めないけど、たかが障子貼りに不思議発見があったし、張り替えた和室は気分がいいし。それから父と共同作業ができたことがなんだかんだ一番良かったなあ。
気持ちが好い!
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おわり。
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