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衝撃の事実 ④

振り返り ⑯
2021/06

監督と今までより頻繁に連絡を取り合う。
わたしは保護者リーダーとして全学年をまとめていたので、監督との連絡のハードルが低くそこは助かった。
ただもうこの頃はメンタル崩壊寸前だったと思う。
しんどかったら言ってねと気にかけてもらってはいたけど、ここで離れてしまったら親子共々蚊帳の外になってしまうかもしれない恐怖感が大きかった。

それと、
チームメイトが息子を【心の病気】と受け止めてる事が許せなかった。
そう説明するしかないと言われたらそうなんだろうけど···どうしてもそれが受け入れられないでいた。

悔しいけどそれを撤回して正す言葉もわからなかった。

練習も試合も参加できずにいた息子は行ける会場の試合は観に行っていて、
試合の展開や結果に息子なりに苦しんで葛藤していた。

サブキーパーがいなかったから、息子がいないとキーパーをやりたくない子が仕方なく引き受ける流れで、格下チームに負けてる試合を観ると、俺のせいだと自分を責めた。
自意識過剰かもしれないけど、息子の気持ちがわかってほんとに苦しかった。

これまでも怪我で離脱していた時期に代わりにキーパーした子が
「ぽん太郎の気持ちわかったわ。キーパーほんとに大変。」と言ってくれてとても嬉しかった、やっとわかってくれたと喜んでいた事もある。

キーパーを下にみる態度をとられるのも悩みのひとつではあったから、
ある時から「このチームのゴールは俺が守る」と言って誇りをもつようになっていた。
サッカーってどうしてもトップで点を決める子がヒーローで、キーパーは責任感とプレッシャーがちゃんと伝わらない。

息子はキーパーを受け入れるのに数年かかったし、やっと動き方とか声のかけ方、指示の出し方がうまくできるようになってきた矢先で、6年生になり大きな大会や試合の数が増えて さぁ、これから! ってタイミング。

監督に息子が全部(チームの新体制)知っていた事を伝えた。
・副キャプテンをおろされたて受け取っている事
・自分の頑張りを誰も認めてくれなかったと思っている事
・その事でチームメイトから心ない攻撃を受けていた事
・本人だけでなく親のわたしたちも疑問がある事
すべて伝えた。

監督は言葉にならない驚きをみせた。
そして
「おろしたなんてとんでもない。ぽん太郎はずっとチームをまとめてくれていた。キーパーとしてずっとみんなをひっぱってくれていたから、そのまま任せていくつもりだった。キャプテンみたいな肩書きがなくてもあいつはそれができる。そこをチームのみんなもリスペクトしてピッチの外でもしてもらえたら···」

そうかー、そういう事か。
ちゃんとみててくれた。
わたし達が思ってる以上に認めてくれていた。

だけど、小学生には空気だけじゃ伝わらないよ。
ちゃんと言葉で伝えてくれていたら···
本人だけじゃなくチームメイトにも伝えてくれていたら···
このときほど強く【たられば】 を思った事はない。

不登校の原因がどこにあるかはわからないけど、
キッカケのひとつではありそうな気がして今でも時々よみがえる。
叶うならばこの時に戻って、きちんと説明してもらってから新体制にうつってほしい。

そうだったらもしかしたら不登校も回避できてたんじゃないかと考えてしまう。

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