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オフラインサロン

1人1人が個人として、
趣味や嗜好の合う人と、
集い活動する場。

このような表現を読んで、
あなたは何を想像しますか?

このnoteのタイトルに誘導されれば、
今はオンラインサロンを想起する方が
多いと思います。

私は今、「ど」が付くほどの
日本の田舎で仕事をしています。

その地で、上記のようなコミュニティを
高齢者の中に作る支援をしています。

田舎の地域は着々と人口の減少が進み、
高齢者は増える一方です。

高齢者は増えるだけでなく、
子供世代の都市部への流出により、
夫婦または1人暮らしの方が、
圧倒的に多い現状です。

そこで、
力になる事が難しい遠くの家族を頼らず、
近所づきあいで課題を解決しようと、
集い始めました。

そこにサロンが生まれました。

集まって、おしゃべりをして、
ご飯を食べて、帰る。

一般的なサロンではこのような集まりが、
月に1回開催されます。

ただ、月に1回集まって、
おしゃべりをするだけでは
地域の課題は解決されない。

さらなる力をコミュニティから生み出すため、週に1回集まって、運動をする事になりました。

運動することで、自分の元気を保つ。
一緒にすることで、他人の元気を保つ。

ママさんバレーでも、
フットサルでも、
中心に運動が据えられると
コミュニティはチームとして存在します。

チームが存在すれば、
様々なメンバーが、
協調しなければなりません。

そこには、
役割が生まれるデザインが必要となります。

サロンのような集まりの中で役割を作ることは、息苦しさを生み出すこともあります。

受付をすること、人前で話すこと、
音楽を流すこと、片付けをすること。

一人一人が出来ることを、する。

引きこもりだった夫婦が、
近所の人の誘いで、外に出るようになった。

仕事を辞めて生きがいを失っていた男性が、
活気を取り戻した。

一つ一つのエピソードは、
把握しきれないくらい生まれました。

役割を果たして、成功体験を積む。
上手くいくために協力して、
達成感を共有する。

こうして一つ一つのコミュニティは自走し、
支援の手を離れていきます。

今、地域の中に80を超える、
コミュニティが出来てきました。

一つ一つのコミュニティは、
どこも特徴的で興味深いです。

運動も、はじめの手順をきちんと繰り返す
コミュニティもあれば、新たな方法を探索し、
取り入れるコミュニティもあります。

75を超えて、スマホ片手に検索し、
仲間に健康情報を伝えるツワモノもいます。

時に合同でイベント的に運動をする地域もあれば、まだ運動を始めていない自治会に紹介しているコミュニティもあります。

管理者同士で悩みを共有する場も提供します。
参加者が一堂に会する集会も開きます。

走り出したコミュニティの、
動きを止めないための工夫も
常に仕掛ける必要性を感じます。

そこにいる「人」に光を当てる取り組みと、
そこにある「活動」に光を当てる取り組みと、
コミュニティが「繋がる」ための取り組みと。

さまざまな継続のための支援が、混在します。

コミュニティを、
立ち上げてすぐは熱があります。

熱が冷めそうになった時、
何が必要なのか。

みんなで相談しながら、
試していく必要がありそうです。

スマホを手に、
一人一人が集う、オンラインサロン。

家族と離れ、
一人一人が集う、オフラインサロン。

年代と、文化と、価値観と、
さまざまな違いはありますが、
同じヒトとして、
コミュニティがどう動いていくのか。

見守り、支援していきたいと思います。


#オンラインサロン
#オフラインサロン
#支援

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