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〝移動式こども食堂〟始めます。

皆さんこんにちは。

浅川隼人です。

今回題名にもある通り〝移動式こども食堂〟を始めることにしました。

実際に開店できるのがお盆明けくらいになると思いますが、今回はその一歩目となるクラウドファンディングの挑戦を開始したので、思いも含めて読んでいただけると嬉しいです。

皆さんと始めた〝アスリート食堂chabudai〟

食に興味関心を持ち始めたのが小学生の頃。

招待試合で遠征をした際に、お昼のお弁当が出されました。
その時に出されたのが揚げ物の弁当で、出されたものは全て食べると教えられていた僕は完食しました。

すると午後のパフォーマンスが大きく変わってしまい、それから母親に試合前の食事についての要求をするようになりました。

大学時代には食事がどう自分のパフォーマンスに影響するかを自分自身で実験し、食事は頭や体のキレ、コンディション維持など全ての土台になるのだと実感しました。

Jリーガーになってからは、ホーム戦後に試合を振り返りながら食事をする交流会を開催し、スポーツ×食でファンの方々と触れ合ってきました。

そして2020年3月。
熊本×アスリート×食をコンセプトにクラウドファンディングを立ち上げ60名のファンの方々と一緒にアスリート食堂chabudaiをスタートさせました。

多大なる応援、ご支援ありがとうございました。

しかし熊本にいた2年間は新型コロナウイルスの影響もあり、実際に店舗で営業したのは最後の1〜2ヶ月のみ、それ以外はお弁当や、選手のみのサポートとなってしましました。

ただ、ありがたいことに営業した際は毎日予約で満員御礼となり大盛況で終了することができました。

そして奈良に移籍を機に店を閉め、今では補食の事業に切り替え、コンセプトを「スポーツ×地域×食」と広げ活動しています。

日本の貧困

昨年奈良に来てから『日本の貧困』について触れる機会がありました。

そのきっかけになったのが貧困の社会問題に取り組んでいて、2018年にグッドデザイン賞(内閣総理大臣賞)を獲得した〝認定NPO法人おてらおやつクラブ〟の代表理事の松島様とのお話をしたことがきっかけでした。

始めは1つのお寺から始まった活動が、今では1,870のお寺、月間で26,000人もの子供たちにお供物でいただいたおやつを届けています。

そんな活動の中で、日本中だけでなく奈良の現状を知り、少しでも『日本の貧困』について少しでも貢献していきたいと考えるようになりました。

〝認定NPO法人おてらおやつクラブ〟の代表理事の松島様への訪問。

今現在、日本の子供の貧困は7人に1人の13.5%ほどと言われています。

これは先進国で最悪の水準で、ひとり親家庭に関して言えば約半数の48.3%が貧困だと言われています。

日本の貧困という社会課題

奈良の課題

そういった中で奈良のデータを見てみると

・約6人に1人の17.1%が貧困
・経済的に困った経験がある人が70%
・20年でひとり親家庭が約2倍
・児童福祉施設は全国43位

という現状がわかりました。

奈良の貧困等の社会課題

正直そのような現状を全く知りませんでした。

4年前セブ島でボランティアサッカー教室で、世界の貧困に目を向け活動してきましたが、かなりの水準での貧困が日本でも起きていたのです。

日本は先進国と呼ばれ豊かな国だと思っていました。

しかし、こんなにも身近に貧困が隠れ、多くの課題があったことを知り、気が付くことのできなかった自分が悔しくなりました。

だからこそ、第2回目のクラウドファンディングで皆さんと作り出すことのできた〝アスリート食堂chabudai〟でこの社会課題に取り組み、まずは奈良から貢献できるようにと、このプロジェクトを立ち上げました。

移動式こども食堂

今夏からキッチントレーラーを扱い、『移動式こども食堂』を行なうことを決め、今挑戦しているクラウドファンディングを立ち上げることにしました。

クラファン内容

「地域でこどもの健康を支え、共に育てる」

これをコンセプトにこのキッチントレーラーを動かしていきます。

地域の方々と手を取り合いながら、地域の子供たちを支え、共に育てていけたらと思います。

実際に児童養護施設やいろんなところで、食を提供するだけでなく、プロスポーツ選手として、こどもたちと関わり、一緒に遊ぶ機会を創出することで、夢を持ってもらうきっかけや、活力になれたらと思っています。

スキームはこんな感じ

「たまに来る地元のプロ選手と健康的な美味しい食事を摂り、一緒に遊ぶ。」

子供たちにはそんな非日常の体験の楽しみを提供できたらと思っています。
また実際にスタジアムにも見にこれるようにしていきたいと思っています。

いつの日かその子供たちが大きくなり、今度は支える立場になる。

そんな「夢や応援を紡ぐプロジェクト」を皆さんと創っていきたいと思っています。

このキッチントレーラーでの活動は下記を予定しています。

・奈良県全域で移動式のこども食堂。
・スタジアムグルメやイベントでの地域の食材を使った健康食の提供。
・ご当地食材等の発信や収穫体験などの交流イベント。
・その他奈良県での出店。
・会社の福利厚生で社員の健康も支える宅配サービス

など。
その他一緒に歩んでくださる皆さんにも活用していただきながら、より良いものをご提供できたらと思います。

キッチントレーラーのイメージ

思い

一つ目は「貧困」という社会問題に対して浅川隼人が少しでも貢献が出来るのではないかと考えているからです。

セブ島ではゴミ山やスラム街で住む子供たちを見てきました。

そんな中でも一緒にサッカーをして、運動会をした際には子供たちの目はキラキラと輝き、目の奥から笑っていました。

セブ島のスモーキーマウンテン(通称ゴミ山)

そして今までも日本で沢山の子供たちに触れ合ってきました。

3年前に皆さんと〝アスリート食堂chabudai〟を立ち上げ、選手やチームを食で支え、そこに来る子供たちの目は輝き、選手が食べているからと嫌いを克服した子供もいました。

クラファンで多くの方に支えられ、地域の農家さんに支えられ、地産地消で地域の方々を支えていきました。

昨年からは熊本の店舗は一旦閉め、地域の素晴らしい食材を補食として販売をしてきました。

「地域を知り、食に触れ、応援や夢を届ける」こと。

そのためにも1goal1dreamプロジェクトという、公式戦のゴール数×29個(背番号にちなんで)の補食を届けるプロジェクトを始め、昨年は464個の補食を届けることができました。

それ以外にも沢山交流をしてきましたが、やはりそこで触れ合う子供たちの目は、やはりセブでの子供たち同様キラキラしていました。

どのJリーガーよりも、子供たちと食に触れ合ってきた浅川隼人だからこそ、スポーツ×地域×食の力で貢献していきたいと思っています。

1goal1dreamの活動。奈良県五條高校へアスリーモ(補食)を届ける。

二つ目に、スポーツの可能性を信じているからです。

僕自身、スポーツの力は応援力、発信力、そして繋げる力だと思っています。

選手だからこそ、応援の力を一番良く知っています。それと同様に応援する力も知っています。

そんな「相互の応援力」がスポーツにはあります。

そしてスポーツは絶対に1人ではできません。

サッカーで例えると、味方がいて、ようやくチームとなり、対戦チームや審判がいてようやく競技が成立します。

そこにお客さんが来るからこそ興行として成り立ち、日本の多くのスポーツチームはパートナーがいるからこそ、成り立っています。

もちろん行政など更に多くの夢を追うパートナーがいなければ成り立ちませんが、簡単にあげてもこれだけの協力があって、成り立っています。

だからこそ、スポーツには繋げる力という性質があり、スポーツ×〇〇がなんでも当てはまります。

それだけの価値のあるスポーツだからこそ、そして選手だからこそ、その輪を広げ、社会に貢献していく、応援や夢を紡いでいく使命があると思っています。

熊本での収穫体験の様子。地域の方々に支えられchabudaiが成り立っています。

最後に

僕自身サッカーに育てていただきました。

サッカーだけでなく多くのスポーつを経験し、多くのスポーツに心を動かされてきました。

僕はそんなサッカー界、スポーツ界に恩返しをしていきたい。
そのために僕は、こうしてサッカー選手であり続け、それ以外でも活動をしています。

アスリートがピッチ上だけで結果を出せばいい時代は終わった。

僕はそう思っています。

夢に向かって共に歩みましょう。

結果を出すなんて当たり前。

自分にしかないストーリーで魅力を伝え、身近に感じてもらい、人を呼ぶ。

人が来るから頑張れて結果が出る。

だからこそまたその魅力が多くの人に届く。

そんなサイクルなのだと思う。

〝アスリートの価値を高め、ピッチ内外で活躍するアスリートこそが今後のスポーツ界を引っ張っていく〟

そんなスポーツ選手が増えていくことがより良いスポーツ界、日本の社会になるのだと僕は信じています。

そのためにもまずは浅川隼人が最前線で矢面に立ちながら活動して、多くのアスリートへの道を切り開いていきます。

このchabudaiのキッチントレーラーがまずは奈良で始まり、いずれかは全国47都道府県で地域の選手やチームが地域の方々と共に、地域の子供達を育てていく。

そこで〝夢や食、笑顔〟を全国各地で届けていく。

そんな未来を描きながら、まずはこのプロジェクトを成功させていきたいと思います。

皆さんと共にこんな夢を追えること楽しみにしています。

応援よろしくお願いします!

浅川隼人

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