幸せ物質

毎日、毎日、自分は何もできないという無力感がありました。

役に立たないことへの不安、自分へのストレス。

そんな中、私を助けてくれたのは、相棒や家族のご飯タイムでした。

適応障害、そこからのうつ症状に至った場合、多くは脳機能の報酬システムが破綻しているといわれています。

食事に関して言えば、暴飲暴食、偏食、摂食障害等の問題がおきます。

私自身も、アイスクリームを何キロも食べたり、キャベツ太郎を何袋も食べたり、炭酸飲料を一日に数本飲んだり。かと思うと、数日食事しなかったりと大変な状況でした。

要は、食事を取ることで、達成感や幸福感を満たしていたように感じます。

相棒と食事する中で、このメーカーのパスタはソースがからんで美味しい。オリーブオイルの風味が効いてる。黒胡椒はやっぱりホールをミルで削ったほうが美味しい等、食事に関する話題をひたすら話してくれました。

大量に食べることでも、報酬システムに関与する快楽物質、βエンドルフィンが分泌されます。しかし、体重の増加や、こんなに食べてしまったという罪悪感が自分を追い詰めていきます。(心理学的には、過食も自傷行為に分類する学者さんもいらっしゃいます)

「食事にフォーカスすること。」

食感は?のどごしは?匂いは?味は?色合いは?美味しい?まずい?好みの味?どうして美味しく感じるのだろう?

あるいは、ナイフとフォークを使う、手で殻をむいて食べる、レタスにくるんで、ノリに巻いて等、食べる手順に手間や工夫を盛り込んでみてはどうしょう。

どうやって食べる??どこからカットする?大きさは?何をのせる?

食事に集中する時間、目の前の食物を食べることにフォーカスする時間が長いと、エンドルフィンだけでなく、安心物質であるセロトニンが分泌されます。

相棒は医学的知識は何もない中で、自然に、私にその時間を与えてくれました。今は、相棒との食事が私の何よりの薬となっています。ありがたいことに、相棒はプロ並みの料理の腕前です。

毎回の食事をいろんな方法で楽しみましょう。そして、それを共有しましょう。食事はただの栄養摂取ではありません。グルーヴする事です。

ちらちらと相棒自慢やノロケ話が入りました(笑)

この記事を読まれた方で、もしただの栄養摂取をしている方がおられたら、それを悲しい、寂しいと感じている方がおられたら。私でよければ、ご飯グルーヴしましょう。気軽にメッセージください。


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