ドラマレビュー:「恋です!」について語ってみた

こんにちは。はなです。
秋ドラマが遂に佳境を迎えておりますが、今季特にお気に入りだったのは、日テレ系の水曜ドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」です。
このドラマは私が以前から注目している杉咲花さんの主演作で、杉咲さん演じる目の不自由な高校生と顔に傷があるけれど根はまっすぐなヤンキーの恋愛模様を描いたラブコメディーです。

杉咲花さんといえば、「花のち晴れ」でヒロインを演じましたが、ハッピーエンドなのかわからずじまい、その後は連続テレビ小説「おちょやん」で壮絶すぎる半生を演じていて、ラブコメは正直もうやらないんじゃないかと思っていたので、初回放送を見て、可愛い花ちゃんが見られたことに感動してしまいました。

ドラマの内容としてもストーリーは恋愛を軸に展開していますが、所々で視覚障害を持つ方の生活スタイルを紹介しているのが、勉強になりましたし、印象にも残りました。私も目の不自由な方と接する機会があるのですが、「視覚障害=目が見えない」という理解でしかなくて、その人がきちんと生活できていると「本当に見えないのかな?」と疑う気持ちがでてきてしまっていました。ドラマの中で弱視のヒロインが「慣れている店なら一人で買い物もできる」「料理もできる」と紹介していて初めて視覚障害の方の見え方を少し理解できました。杉咲さんも役作りとして「クリアファイル2枚を通して見る」練習をしたそうで、相変わらずストイックな役作りは健在なようです。
(参考:https://www.oricon.co.jp/news/2208663/full/

また、ネットニュースでもよく見かけた意見ですが、目が見えないということを、「かわいそう」とか「がんばっている」という概念につなげていないのも印象的でした。それでいてストーリーのキーポイントになっていて、「ここに森生(杉野遥亮)がいるのに気づいてない!」ともどかしくなることもあり、それもこのドラマならではの楽しみ方になりました。

私はこの枠のドラマをあまり見ることがないのですが、初回から虜になって、今季の楽しみになりました。毎回楽しませていただきましたが、だんだん膨らんでいく期待に見事答えたのが最終回でした。第2話か3話冒頭の「私は料理が好きだ」というナレーションがその後のアルバイトの話につながって、物語のクライマックスにもつながる、森生の「車の免許とります」というセリフや、序盤にカフェで友達とたむろしていたことが夢に繋がっていく、という伏線回収ぶりに驚きました。
いろんなラブコメをみてきて、ラストは大抵「付き合う」「結婚する(もしくは子供までみせる)」とか「それぞれの道でがんばろう」となるところですが、「二人で同じ夢を叶えるためにがんばる」という結末にたどり着いたところもこの作品らしいオリジナリティがあっていいなと感じました。

以上、ドラマの感想になります。こんな素敵なドラマにまた出会えるといいですね。そして、杉咲花さんは年末に映画も控えているとのことで、こちらも何らかの形でみられたらなと思います。長文ですが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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