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当たり前の花を特別に

いつのまにか9月も下旬。ようやく30度を下回る日々が増えてきて花ものが入荷し始めた。決算期が8月ということもあり、9月に今年どんな1年にしようかなぁと考えることが多いのですが、お花についての今年の方針は「当たり前の花を特別に」こんな感じでいこうかと思う。

花の仕入れを初めて6年くらい、色んな植物を手にとってきた。すごく希少価値が高くて手に入りないく植物もあったし、珍しい品種や新品種の植物も触ってきた。たくさんの花を寄せ植えにしていくと、ちょこちょこ枯れてしまう子が出てくる。腐れてなくなる子、花が咲かない子、いつの間にか消えてしまう子、全部の子がしばらく元気なわけではなく枯れてしまうこともしばしばある。

枯れてしまう原因は一つじゃなくて、植え方が悪かったり、お水のあげかたが悪かったり、気候の条件が合わなかったり、そもそも弱い植物だったり。無限の組み合わせがあるのでこれが原因ですとは言い切れない。

ただ、逆を言うとどんな時も元気でいてくれる子もいる。

少々雑に植えたのに元気。次々花を咲かせる、花の時期が長い、どんな状況でも割と育つ。んでもって可愛い。枯れてしまう子がいる反面、どんな時もヘッチャラな子が存在する。

そんな丈夫な子はおそらく育てやすのか、よく流通している。市場に行けばなんとなく見かけるし、生産者さんも一人じゃなく何人かが同じ品種を作っている。少し探せば手に入りやすく、リピートしやすい。そう言う「丈夫で可愛い子」をさらに可愛くアレンジできるような花屋になりたいと思う。

あまり手に入らない珍しい子を素敵に使った寄せ植えじゃなくて、どこでも手に入るけど、この子が組み合わせ次第でこんなに素敵になるなんて!びっくりです!とみんなに言わせたい。


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