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#闘病UX

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乳がんを患ったUXデザイナー/リサーチャーが”闘病のUX”を調査/分析しつつ、闘病暮らしについて綴ります。ブルー見出しはUX寄りのお話、オレンジ見出しは雑記です。
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記事一覧

はじめての放射線治療

体調が芳しくなかった時期に、病気を打ち明けた友人知人の皆さんから具合伺いのご連絡をたくさんいただき、ありがたくもちょっとしんどい…だったわたしは「noteに近況上げてくんでご参照を」とお伝えしておったわけなのですが、案の定喉元過ぎて更新を随分の間サボってしまいましたごめんなさい。 業を煮やした方から「まさかとは思うけど死んでないよね?」とお問い合わせをいただきまして、深く深く反省しております。いやマジで逆の立場だったら心配した分キレちゃうよなぁ…すみませんでした… というわ

抗がん剤治療4クールの振り返り

4クール、約三ヶ月の抗がん剤治療を完走しました。率直な感想は 「長かった…よく頑張ったわたし!」 と 「もう"おかわり"はいらない!」 です!! わたしのようなヘタレにはもうこれ以上無理… 雑で語弊のある表現にはなりますが、抗がん剤治療は「がん細胞を殺すために本体が死なない程度の毒を盛る」治療法なのだと感じました。とはいえ、医学の進歩によって、かつては術後神頼み同然だった再発抑制治療が能動的に実施でき、かつ複数の選択肢を提示してもらえることはありがたいことです。ありがとう先

はじめての抗がん剤治療 -1周目-

こんにちは、もってぃーです。 「"自分語り嫌い勢"なのに頑張ってるね!」とお褒めの言葉をいただきました😁 そうなんです、珍しいんです。 実は、いつも愚痴を聞いてもらってる友だちの一人に最近乳がんが見つかりまして…ギアが上がりました。本当に多いんですね、乳がん患者。仲間になんかなりたくなかったけど、なってしまったからにはサポートしたい。 個人的には、御涙頂戴コンテンツも謎の民間療法情報もいらないし、医療専門情報は主治医から得られるので、しいて言えば必要なときに必要な事例サン

はじめての抗がん剤治療-準備編-

こんにちは、もってぃーです。 ただいま抗がん剤治療2周目に突入。おかげさまで若干縮んで、移住当時のデブ度に戻りました😋 今回は治療1周目を経て足りなかったものも含め、抗がん剤治療に必要なものをご紹介しようと思います。毎度のexcuseですが、発生する副作用も効果も個人差がございますです🙏 抗がん剤治療とは?抗がん剤治療にも色々種類があるそうですが、わたしは「EC療法」を4セット受けることになっています。 21日おきに通院して血液検査+問診後1.5時間ほどの点滴を打ち、副

切ってからが本番!がん治療と仕事の両立について考える

こんにちは、入院生活の三度三度の大盛りご飯と退院後のご馳走たちにより、福々しいお姿になってしまったもってぃーです。 今回はがん治療と仕事の両立について。まずは、治療計画決定までのお話です。 治療がフルコースだった😮‍💨残念なことに、切除した癌細胞の「顔つきが悪い(癌の性質を本当にこう表現するのですよ、驚きw)」上に増殖値(MIB-1)も高かったため、 のフルコースをご提案されてしまいました。 当初は放射線療法だけのはずだったのに…「抗がん剤治療」ってアレよね、「余命○

入院生活を少しでも快適にするための心と所持品の準備

こんにちは、もってぃーです。 記録したUXリストを眺めていると、入院期間の快不快スコアが圧倒的に低いことに気付きます。やですよねー、入院。そりゃそーです。 今回は、ほんの少しでも快適な入院生活を送るためのTipsを、思い出し思い出し書いてみます。 知っておきたかった🥲と思ったこと入院中のサービスはプッシュ型じゃなくてプル型 退院後に、自分のオーダー下手を猛省しました。 例えば、ナースが自室から去ってから「あ!あれ頼めばよかった!」と思いついたり、「いやぁ、こんなことでナ

がん患者に言わんといてあげて欲しいコメントと患者側が気をつけること

こんにちは、もってぃーです。 手術から一週間が経ち、体力・痛みともに通常運転に戻りつつあり、人類の治癒力と医学の進歩に驚愕しきりです。 癌発覚からの1.5ヶ月、大してストレスを感じずに平穏に(「飄々としすぎているのもいかがなものか」というご意見も頂戴しつつ)過ごせているつもりですが、とはいえ病人。日頃は何とも思わない言葉に反応してしまうこともあったんだろうな、と省みるに思います。 今回は、SNSや書籍を参照しつつ独断と偏見も混じえながら「がん患者に言わんといてあげて欲しい

UXerが闘病UXの記録をはじめました

乳癌が見つかりました。 父は40歳の頃胃癌で全摘したし、父方の若くして亡くなった親戚はほば癌という筋金入りの家系なので妹共々覚悟はしていて、「まあいつか来るとは思ってたよね」的な気持ちで受け止めました。 (告知された日はデパ地下でA5ランクのステーキ肉を買って、セロトニン大量分泌のために美味しくいただきました♡) 家族や友人にお知らせしたり、会社に報告して諸々のスケジュールを整えたりを粛々と進めているうちに、ふと、 「そうだ!せっかくUXerが癌になったんだから、闘病の