見出し画像

傾聴4 伝え返し

秘技! 伝え返しの術!

聞く態度、表情 「うなずき・あいづち」の大切さはご理解いただけたと思います。ま、これだけでも、相手は話を聞いてくれた!話しやすかった!と感じる訳ですから、しっかり意識して身につけていただきたいところです。

では、次の技法です。
普段の会話ではなく、相手は何らかの相談や悩み事を持って話にくるのですから、当然 何かためになる事や、悩みを解決しないと!と思って、頑張りますよね。
解決するために、あれやこれらアドバイスする。
解決策がなければ、叱咤激励するなんて事もありますが、実は「これダメ〜!」なんです。

相談に来る時点で、多くの人はなんらかの解決策を自分の潜在意識に持っているとも言われます。
つまり、自分で納得した、自分なりの方法でしか人は動かないのです。

いくら、その人の為に脳みそフル回転させて、アドバイスしたとしても、相手に受け入れ準備ができていなければ、馬の耳に念仏です。

では?どうしたらよいのか?

秘技! 伝え返しの術! です。
相手の話した事をそのまま、言葉として返すことです。
「昨日、眠れなかったんですよ。」
「眠れなかったのですね」
「はい。ちょっと、考え事をしていたんで…」
「考え事をしていた…」

文章にすると、バカにしてるみたいに感じる方も多いかもせれませんね。
では、なぜ伝え返しが必要か?
それは、話した言葉が、そのままリターンされて、再度話した言葉を、認識する事ができるからです。

「あ、自分は昨日 よく眠れなかったんだ」
「そうだ、考え事があったからだ!」
と言う風に、自分が言った事を客観的にフィードバックできるからです。

人は、悩みや相談をする時、起こっている事となんらかの感情を合わせており、感情は事実を歪めてしまいます。

そこで、起こっている事実のみを伝え返す事で、感情と離した事実だけを、受け止める事ができるのです。

自分が話した事が、そのまま返ってくるという事は、自分が話した事が、相手にきちんと伝わっている安心感も生み出します。

しっかり、聞いて、しっかり返しましょう。
これが、伝え返しです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?