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最低、最悪の環境の中で

いけばな定期便というのをやっている

会社の受付とか事務所とか、そういったところにいけばなを飾らせてもらっているのだ

先日、じめじめと雨が降る中、ナニかと超高級なことで有名な芦屋のとある(やっぱり高級)薪火レストランへ営業に行った

オーナーシェフは開口一番
「ウチは薪をガンガン焚くからガンガン空調いれるんだよね」

これを聞いた瞬間ココロに地元岩手の猛吹雪が吹いた

水を切らしても風に当てるな

勅使河原蒼風

という言葉があるくらい、切り花の大大大、大天敵はエアコンの風だ

「ガンガン空調入れるから植物は一瞬でダメになるんだよね」とオーナーシェフ

……まったくもってそのとおりでございます


ほんの少しだけお話させていただいて、彼の本気のプロ魂を感じた

そして
「アナタは花のプロならなにを提案できるの」と試されているんだな、と感じた

だから、やらせてくださいと言った

だから、考えた

入り口
暗くなってランプに灯が灯ったらどんなかな?

こういうときって「どうしよう」より「ぬぉぉおおお~ふんごーたぁのしぃー」って気持ちの方が強くなる

入って正面

お客様が入店した瞬間「はっ!」「うわぉう!」って笑顔になりますようにって願いながらいけた

片隅で埋もれていた

お店の片隅にいたコもへーんしーんっ!って復活させた

2階トイレ

お手洗いは1階、2階両方あって、ぴよは2階へ

お店の男の子が「トイレに知らないペンギンがいるぅ~~」って駈け下りてきて笑っちゃった^^


このお店は『いけばなにとって』は最低最悪な環境だ

きっと誰もやりたがらないだろうと思う

ならばわたしがやる


それだけのことだ





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