見出し画像

その心をたいせつにね

華道家、というと
植物を粗末にしている、という
イメージを持たれることもあります

植物を好き勝手に切り刻んでいる

そんな風に思われちゃうのよね

確かに切り花って
切っちゃってるから
土に生えている時よりも
寿命が短くなっちゃうこともあるけれど

命あるものはみな
いつかはその命は尽きるわけだし

感謝して長持ちするよう手入れして
最高にカッチョよくなるよういけてますよ

もっさもさ

以前、お稽古のときに
お弟子さんが小さな小さな声で
「ごめんなさい」といいながら
鋏を入れてました

それを聞いたとき
心から
「よい弟子に恵まれた」と感動しました


稽古していると構成上、
この枝は落とした方がいい
この花は落とした方がいい

ってたくさんあります

けどね
「落とした方がいいってわかってるんだけど
 切ることができませんでした」ってあるのよね

そしてそれに対して先生も
「そうね、こんなに素敵だと落としがたいわね」
ってなる

やみくもに
切れ切れ言わない、否定しないのよ

すっきり~

それでも
歯を食いしばって落とすのか
今日のところはこれで勘弁なのか

選択肢はその時々だし無限にあるのよね

『絶対に』こうでなくちゃいけない
ってないのよ

落としたコたちでもう1作

これを繰り返し繰り返し経験して
生きていくことにもつなげていく

いける=生きる、なのよ

さらに落としたちびこも大切にいけるよ

決して
植物を自分の都合のためだけに
楽しみのためだけに
好き勝手に切り刻んだりはしてないのよ

植物に鋏を入れるときに
「ごめんなさい」と思う心
たいせつにたいせつになくさないよう
育んでいこうと改めて思いました




🐰
いけばな教室 西宮
へなうさ工房:甲子園球場そば
090-8214-8739
8739sshuho(@)gmail.com

HP



いただいたサポートは植物で次の方へとつないでいきます🐰