秋峰

🐇花をいけてりゃなんとかなる🐰そしていちにちの終わりは泥酔 それで幸せ

秋峰

🐇花をいけてりゃなんとかなる🐰そしていちにちの終わりは泥酔 それで幸せ

マガジン

  • チミはカップ焼きそばの作り方を説明できるか?

    カップ焼きそばの作り方を説明するだけで個性が溢れるなのだ

記事一覧

固定された記事

いちばんは、救われたってことかな

いけばな定期便の営業に行った帰り、突然「そもそもわたしがナニユエいけばなに執着しているのか、伝えるということを全然してないではないか」と気づきました 今さら、今…

秋峰
2年前
250

バッタもんって関西弁?

高校からの仲良しに なかなかにいろんなことに 手厳しい友人がいる 彼女とはほぼ同時期に上京したので 在京時代は毎週のようにつるんでいた その友人があるとき 「岩手県…

秋峰
11時間前
20

弟子に教わる

夏にはなを飾ると持ちが悪い それは都市伝説である 都市伝説というより 植物との付き合い方がわかってないだけのこと 大体にして暑さがないと 咲けない花ってあるでしょ…

秋峰
1日前
32

バッサリ切られる

世の中、夏休み気分の土曜日 京都まで稽古へ行く 『花器を複数使う』というテーマが 決まっていたので電車の中で構想を練る 花器を複数使うとなると 重ねる、組む、中に…

秋峰
4日前
25

夏を制するぜ

数年前に亡くなった 大御所おじいちゃん大先生が 嘆かれてたことがあって、 「珍しく男性2人が4月から  稽古に来るようになって  やっとかたちになってきた6月の終わり…

秋峰
5日前
27

知らないことばかりでござる

アルバイト先から10分ほど歩いたところに ちょっとした小さなギャラリーがある ほぼほぼ現代アートの展示で まったく知らない方々の作品を 『無料』(←ココ大事)で見せ…

秋峰
7日前
31

切ない想い

わたしが通っていた小学校は木造校舎だった わぁ風情あっていいわね、そんな呑気なもんじゃない 今から半世紀以上前の昭和の ド僻地にあった時代遅れの木造校舎 体育館…

秋峰
8日前
31

それは本物ですか

大塚国際美術館ができたときだから 25年ほど前のこと この新しい美術館の紹介を兼ねて 展示されてる名画を1枚ずつ紹介する 番組が日曜日の早朝にあった 毎週欠かさず見て…

秋峰
9日前
39

わたしの目はちゃんと見ているか

社会人になりたてのとき どういったことからその話になったのかは 皆目覚えてないんだけど 宝石の鑑定士をしていた父から言われたことがある 「宝石の鑑定士になるには何…

秋峰
10日前
33

いっきに全部使わなくてもいいのだ

わたしが通ってるいけばな教室の花代は 心臓が止まりそうな京都価格だけど お値段どおり、のものが来る お稽古仲間が 「稽古なんだから立派なの少しじゃなくて  屑花大量…

秋峰
2週間前
28

空気を含ませる

前回のお稽古作品 ハランがべた、として重い との指摘を受けたので帰宅後やり直し 出だしの構想は ハランの葉先はばらばらにだったから それも含めて再構成 花器も変わ…

秋峰
2週間前
25

それは神様が決めたことだから

我が家は完全男尊女卑の家だった 強烈男尊女卑 そして兄も弟も体が弱かった なにかというと扁桃腺を腫らし 高熱を出しては寝込んでいた そうなるとどうでもいい 頑丈な…

秋峰
2週間前
32

全部使わなくてもいいよ

さて、京都ぶらりの前の 肝心のお稽古はといいますと 夏椿です 昔実家の庭にあって大好きだったけど 建て替えのときに切っちゃって とても残念に思った思い出があるので …

秋峰
2週間前
32

京都ぶらり

前回の金曜日は 独りぼっちのくせにテレビの前で 大はしゃぎして泥酔し 二日酔いで京都まで行くという失態を犯した 猛省するけど学習はできない と、多くの方々に言われ…

秋峰
2週間前
46

頑張って親の背を追うのだ

いけばな先生はたくさんいるので 直属(?)、実際に習っている自分の先生を 『親先生』と呼びます わたしの親先生はとても丈夫な人でした あるとき兄弟子が 「先生、本当に…

秋峰
3週間前
33

ひらめかないのよね

ひとサマの粗はじゃんじゃん見えるのに 自分の粗はぜんぜん見えない 典型的なダメ人間である 稽古に行ったらステキなソケイさんがいた 枝ぶりも面白いし皮肌の模様も オ…

秋峰
3週間前
39
固定された記事

いちばんは、救われたってことかな

いけばな定期便の営業に行った帰り、突然「そもそもわたしがナニユエいけばなに執着しているのか、伝えるということを全然してないではないか」と気づきました 今さら、今ごろかぁ~~いっ!なのですが今日は、それをお伝えしようと急遽思った次第なので、お付き合いくださいませ 具体的に書くと壮大な量になるので割愛しますが、わたしはあまりよい環境で育っていません 親に愛された記憶がまるでない、というかナイ そんな子供 大人の顔色ばかり窺って大きくなりました けど、そんな子供だったわ

バッタもんって関西弁?

高校からの仲良しに なかなかにいろんなことに 手厳しい友人がいる 彼女とはほぼ同時期に上京したので 在京時代は毎週のようにつるんでいた その友人があるとき 「岩手県外で盛岡冷麺を名乗って  盛岡冷麺だったものに出会った試しがない」 いつも手厳しいな、と思う彼女だけど このときばかりは 深くふかぁ~~く同感しちゃった ここ関西に住んで 広島出身の友人ができたけど 彼女が 「関西で広島お好み焼きって名乗ってて  広島お好み焼きだった試しがない」と 怒ってたことがあったけど

弟子に教わる

夏にはなを飾ると持ちが悪い それは都市伝説である 都市伝説というより 植物との付き合い方がわかってないだけのこと 大体にして暑さがないと 咲けない花ってあるでしょ 炎天下のなか 元気いっぱいずーっと咲いてるコって たくさんいるでしょ はな持ちが悪いのは 『水が痛む』からなのだ なので技としてよく聞くのが ・10円玉を花瓶に入れる ・ハイターを入れる これは完全に都市伝説 なんの意味もないでござるよ 新たなお弟子さんには夏が近くなると 夏の植物との付き合い方を教

バッサリ切られる

世の中、夏休み気分の土曜日 京都まで稽古へ行く 『花器を複数使う』というテーマが 決まっていたので電車の中で構想を練る 花器を複数使うとなると 重ねる、組む、中に入れる ぱっとコレらを思いつく ぱっと思いついたってことは 誰でもソッコー思いつくことだ なので敢えてそういったことをせず 真っ向勝負で花器を並べて構成してみよう 花材は祇園祭後ということで檜扇があった もうひとつは黒ほおずきにする 黒ほおずきの茎の色が 表裏でぜんぜん違うので そこも見せ場にしよう

夏を制するぜ

数年前に亡くなった 大御所おじいちゃん大先生が 嘆かれてたことがあって、 「珍しく男性2人が4月から  稽古に来るようになって  やっとかたちになってきた6月の終わりに  7,8,9月は夏休みだから来ませんときたもんだ  案の定10月に戻ってきたら  ヘタクソになりやがってた」 思わず笑っちゃった 笑っちゃったけど 夏の稽古は休む人が多い ビックリするくらい休む人が多い と、なるとだ、 わたしが習いに行ってる稽古は 15~20人くらいが一斉にいけて ひとり1,2分

知らないことばかりでござる

アルバイト先から10分ほど歩いたところに ちょっとした小さなギャラリーがある ほぼほぼ現代アートの展示で まったく知らない方々の作品を 『無料』(←ココ大事)で見せてくれるので ちょこまかと見に行ってる 現在展示されてる作品を見て ふと、疑問に思った これ、壁に穴開けまくってるけどいいの? 思わず受付けの方に声をかけちゃった するとですよ、意外な返答が! 「最近、というか  結構前から多くのギャラリーの壁は  穴をあけていいようになってますよ」 「絵画展示なんか

切ない想い

わたしが通っていた小学校は木造校舎だった わぁ風情あっていいわね、そんな呑気なもんじゃない 今から半世紀以上前の昭和の ド僻地にあった時代遅れの木造校舎 体育館の床に座れば 巨大なささくれがお尻に突き刺さる そんな恐怖の校舎 トイレはご多分に漏れずの ぼっとん便所、だった (存じない方は調べてね) この自分の背丈より ずっとずっと深い穴を見るたび 恐怖で足がすくんだ さて、そのぼっとん便所の窓からは 汲み取り口が見え その汲み取り口付近に タチアオイが群生していた

それは本物ですか

大塚国際美術館ができたときだから 25年ほど前のこと この新しい美術館の紹介を兼ねて 展示されてる名画を1枚ずつ紹介する 番組が日曜日の早朝にあった 毎週欠かさず見ては 大塚国際美術館への憧れを募らせていた その当時は東京に住んでいて ここぞとばかりに美術鑑賞をしていた そして運よく 『民衆を導く自由の女神』が来日 同時期に上京した美術鑑賞好きの友人と 長蛇の列に並んだ 並んでいるときに博識の友人が 「この絵はね  おんなじ絵が描いてある専用飛行機に  乗ってやっ

わたしの目はちゃんと見ているか

社会人になりたてのとき どういったことからその話になったのかは 皆目覚えてないんだけど 宝石の鑑定士をしていた父から言われたことがある 「宝石の鑑定士になるには何を学ぶのか」 答えられないわたしに父は教えてくれた 「本物のみ見続けることだ」 あの手この手で偽物はどんどん出てくる キリがない 「ひたすら本物のみ見続ける」 本物はこれだ、ということを しっかり身に着ける 知り尽くす 結果、本物と違うものが 偽物ということになる おまえはくだらないものばかり にせも

いっきに全部使わなくてもいいのだ

わたしが通ってるいけばな教室の花代は 心臓が止まりそうな京都価格だけど お値段どおり、のものが来る お稽古仲間が 「稽古なんだから立派なの少しじゃなくて  屑花大量がいいんだよな」と言ってて そうなんだよな~、とかも思っちゃう 先月の作品はこんなで まさかこれで2000円ではないだろうであります 使わなかったグラジオラスは おうちでこのように 写真撮影後、玄関へ移動しました 細かく落とした花は台所とか テレビ前に飾りましたよ 前回の大量夏つばきも すっかすかに

空気を含ませる

前回のお稽古作品 ハランがべた、として重い との指摘を受けたので帰宅後やり直し 出だしの構想は ハランの葉先はばらばらにだったから それも含めて再構成 花器も変わるのでそれに合わせて変身させる 写真でも空間が開いたのがわかるかな? たしかにこの方がべたりがなくなって 【風が抜ける】感がでて息苦しさがなくなるね これだけ動きがあっていいか 真上からも確認 葉先は床すれすれに ここが緊張感につながるのだ テレビ前に飾る こうしてると テレビを見てるような植物

それは神様が決めたことだから

我が家は完全男尊女卑の家だった 強烈男尊女卑 そして兄も弟も体が弱かった なにかというと扁桃腺を腫らし 高熱を出しては寝込んでいた そうなるとどうでもいい 頑丈な娘はいつも以上に放置 実家裏にある鬱蒼とした森に逃げ込んでは 「よわっちいものどもめ(兄と弟)」 などと思いながら木にかじりついていた わたしはあの鬱蒼とした森に育てられた 50代になって体調に変化が出てきた いやそのまえから兆候はあった のどが弱い まさかのわたしまで のど関係が弱かったのだ

全部使わなくてもいいよ

さて、京都ぶらりの前の 肝心のお稽古はといいますと 夏椿です 昔実家の庭にあって大好きだったけど 建て替えのときに切っちゃって とても残念に思った思い出があるので 出会うとつい手に取っちゃう もう一種類何を合わせようか 花器は何にしようかさんざん悩む お相手はハラン 花器は穴に惚れた青 この2つのつぼみに惚れて この束にしたのでその2輪をメインに据えました 花器の決め手は穴だから 穴も効果的にチラ見せ あちこちから見て確認 講師の指摘は 「つぼみ2つは迷いが見

京都ぶらり

前回の金曜日は 独りぼっちのくせにテレビの前で 大はしゃぎして泥酔し 二日酔いで京都まで行くという失態を犯した 猛省するけど学習はできない と、多くの方々に言われてるけど 今回の秋峰は違った! まさかのほどほどで飲むのを終了できた …体調不良は関係ナイ ということで今回は 元気いっぱいに夢の新快速に乗り ばびゅんっと京都へ到着 建て替え前に実家の庭にあった 夏椿に出会うことができた 教室の前のホテルロビーには 巨大な七夕&祇園祭をイメージした竹オブジェ 短冊が

頑張って親の背を追うのだ

いけばな先生はたくさんいるので 直属(?)、実際に習っている自分の先生を 『親先生』と呼びます わたしの親先生はとても丈夫な人でした あるとき兄弟子が 「先生、本当に丈夫ですよね  病気したことあります?」と聞いたことがあって そういえば先生お稽古休んだことなかったなと ぬぼーぼんやり稽古に通っていたアホは気づいたのでした 先生はあっけらかんと 「先生はお稽古休んじゃいけないのよ  みなさんお稽古楽しみにされてるでしょ  だからお弟子さんはお休みしても  先生はお休みし

ひらめかないのよね

ひとサマの粗はじゃんじゃん見えるのに 自分の粗はぜんぜん見えない 典型的なダメ人間である 稽古に行ったらステキなソケイさんがいた 枝ぶりも面白いし皮肌の模様も オサレではあ~~りませんか ところがどっこい このステキさを最高にカッチョよく 魅せる構成が思いつかない 完全に 「はい?」であります おうちに帰ってやり直したけどやっぱり 「はい?」 うぬぬむむむ そんな日もあるの そしてそんな日も許せちゃう 植物とお付き合いする醍醐味だね 🐰 いけばな教室 西宮