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「贅沢な悩み」という厄介


もうすぐ3歳になる姪の絵が良き。それぞれなんだと思いますか?


彼女の他の絵も楽しみ。個人的に1枚目がお気に入り。アオムシらしい。アレ読んだんやろな。

だいぶ前に箱根のピカソ展に行ったときに知った彼の言葉を思い出した。彼は晩年になって「ようやく子どものような絵が描けるようになった」「一生涯かかった」って語ってた。

凡人なら自由に感性を発揮できる子ども時代に周囲の大人(父親)に才能を見出されたんだろう。彼が15歳の時に描いた「科学と慈愛」という作品は、私的には彼の作品の中で素人目で見て一番「うまい」って感じだった。知識がある人が見ると技法とか評価ポイントがあり、大作と言われているらしい。知識のない私はつまらない感想を持ってしまったわ。


天才は大変だな。若かりし頃のピカソは周囲に相談したところで贅沢な悩みだとか、持ってるものに感謝しろとか言われたりしたんかな。でも子供の絵っていわゆる上手くはないですもんね。
まあ天才の悩みは凡人の私に想像できないけど、早々に絵を技術として教わった彼だからこその苦しみがあったのかも。確かに彼の作品は歳をとるごとに子供っぽくなっている気もした。どうやっても「大人が子供っぽく描いた絵」になるのも葛藤だったかもしれない。もしかしたら「こんなのうちの子供でも描けるわ!」みたいなのが彼にとっては褒め言葉だったりしたかも?どうでしょう。


私は、天から授かった才能と呼べるものはないが、唯一言えるとしたら容姿に恵まれたと思う。自分の人生を客観的にみても、子供の頃から何かと恩恵を受けてきたと言える。周囲には、人生勝ち組、悩みなんてないだろう、自己肯定感も高くて、恋愛で困ることないでしょ、なんて思われる。特に関係の浅い人にはそういう類のことをよく言われる。だけど全くそんなことはない。noteを読んでくれている人はわかる、そう、我こそがアダルトチルドレン(ドヤるな)
、、こういう人たちが芸能人が自殺した時に「あんなにイケメンなのにね」「綺麗な人だったのに」とか言うんだろな。

余計なことも沢山言われたな、とも思う。いろいろあるぞ。好きでもない人に「タイプじゃない」って言われたり、知らん人に「皆がいうほど可愛くない」と言われたり「表に出ないなんて宝の持ち腐れ」と言われたり、コミュニティ内での容姿の順位をつけられたり。学校、職場、地域、なんでも。(何位とかどーでもよくてその会話が問題)
何もしてないのに調子に乗ってると言われる。ぼーっとしてるだけでスカしてると言われる。いろいろありすぎて覚えてない。

一番鮮明なのは、3年弱付き合って当時唯一心を許して依存していた彼氏に振られる時「顔は100点」と言われたこと。乾杯のビール2口目くらいのテンションだったな。私の自尊心落ちすぎてブラジル行ったと思います。自分探しにブラジル行こうかな。経験上モラハラに罵倒される方が100億万倍マシ。アンタがおかしいよ、って胸張って言える方がマシ。当時ショックすぎて何も言えなかった。一人で寝る前とか脳内で100万回再生して泣いた。バズってんじゃねぇ。

よくあるのが「美人なのに性格いい」。美人なのに謙虚、美人なのにフレンドリー、美人なのに努力家、、これらは褒め言葉に見えて重度の低温火傷のような言葉です。受けた時にそんなに激しい痛みないし傷ってほどでもないけどなんか違和感、まあ大したことないので放置してたら実は中身が壊死してました、みたいな言葉です。今も言われるけど、この言葉を中高くらいから吸収し続けた私は、美人じゃない私ってどうなんだろう、みたいな不安定さが心の奥底にある。ルッキズム警察はこういうのは取り締まってくれるのだろうか。ちなみにNZとAUSではこの褒め方されたこと一度もない。



恋愛になると、彼氏を試すようなことを聞いてしまう。「もし明日の朝起きて私の鼻の穴が直径2センチになっても好き?」とか(質問の癖)そういうの。遊び感覚でやってたけど心の奥では不安なんだと思う。内面に自信がない。そして相手の好意もまっすぐ信じられない。相手に自分の内面がちゃんと見えてるのかを確かめたい。まあ「顔じゃなくて中身で決めた」「君の魅力は見た目じゃない」と言われるのも嫌ですけど。ちなみに今の彼にもテスト済みです、ほどほどにしときます。

以上、noteくらいにしか書けないネタでした。私にとっては、大したことある。贅沢な悩みでもない。その人にしかわかんないですもんね。
私も、どんなに気をつけたとしても知らんうちに誰かに低温火傷負わせてる可能性も大いにあるので、そりゃうっかり人に傷つけられることもあるだろって思います。でも自分の感情を無いことにはしたくない。言えなくても思ってていいですよね。

でもある意味「大したことない」とも思える。だっていろんな人いるし。誰にも一切理解されない特別な悩みだとも思わない。私が共感できる人に出会ったことないだけで実はよくある話やろなとも思います。かといってペラペラ喋りませんが。100人に贅沢な悩みだ!感謝しろ!と言われても、1人共感してくれたら安心だもんね。全てをわかりあうことは不可能でも、その1人はでかい。この0と1の違いはでかい。自分が自分の痛みを否定せずにまっすぐ味方をしてあげると、人々にも優しくなれる気がします。