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はじめての海外出張:準備編(1)フライトの手配

海外出張の準備はまずはここから始めることになるかと思います。細かい各論はウェブで検索すればいくらでも出てくると思うので、注意すべきポイントだけ列挙します。

早めに買った方が安くなります
飛行機のチケットというのは早めに予約した方が安くなります。なので、出張が決まったらまず最初にフライトの確保を行うべきでしょう。時間が経てば経つほど選択肢が減ったり、高くなったりしてしまいます。

帰国日変更可能なチケット
後で追加でお金を払えば帰国フライトの日程を変更可能なチケットというものも存在します。例えば、海外の工場に新しい装置を入れて、ちゃんと動くようになるまで帰ってこれない…というような出張の場合は、帰国日変更可能なチケットの購入も検討してみてください。

通路側の席の方がお勧め
長時間のフライトの場合、席の位置というのも結構重要になります。好みにもよるでしょうが、トイレに行くときに隣の席の人に気を遣ったりせずに済むので、通路側の席がお勧めです。

パスポートに記載されている名前で予約を取ること
予約の際にはパスポート番号や名前などを記入する必要があるかと思いますが、この時にパスポートの記載と異なる名前を入力してしまうと、最悪の場合搭乗できない可能性があります。なので、フライトを予約する際には必ずパスポートの記載通りに名前を記述してください。

乗り換えには余裕を持たせましょう
乗り換えのあるフライトについては、不安があるならばなるだけ乗り換え時間に余裕をもったプランで予約するのをお勧めします。空港ごとに最低乗り換え時間の指標があって、フライトの検索サイトでも旅行会社でも、この基準を満たしているプランしか基本的には提示されないようにできているはずです。しかし、飛行機は遅延到着することが十分にあり得ます。不安があるならばなるだけ時間に余裕のあるフライトを選びましょう。空港にもよりますが、欧州なら2時間以上、アメリカなら3時間以上の乗り換え時間はあった方がよいでしょう。

乗り継ぎ空港のターミナル間の移動について事前に確認
また、乗り換え便の場合は到着ターミナルと離陸ターミナルが空港内でどれくらい離れているかをチェックしてください。一般的に空港の規模が大きいほど、乗り換えは複雑になって時間もかかります。欧州では、シェンゲン圏(パスポートなしで移動できる協定)への乗り継ぎの場合は、一旦到着後にシェンゲン圏への入国審査があります。つまり、日本からの到着は「国際線到着ターミナル」で、シェンゲン圏間での乗り換え移動は入国審査を超えた向こう側にある「国内便ターミナル」という別のターミナルになっていることが多いのです。これらがどれくらい離れているのか、空港のマップである程度確認しておいた方がよいです。

アメリカの乗り継ぎは特に注意が必要
アメリカで乗り換えが発生する場合は、たとえ最終目的地がアメリカ以外の国(カナダ、メキシコ、中南米など)であっても注意が必要です。アメリカという国は「たとえ第三国への乗り換えのためだけであっても、外国からアメリカに到着したら、一旦手荷物を受け取って、アメリカの入国審査を受けなさい。ESTAもちゃんと用意しておくこと。」という不合理な制度になっています。別の言い方をすると、「一旦アメリカの空港から外に出てOKの状態になって、そこからもう一度空港に入りなおす」のと同じことを要求されます。単に乗り換えて別の国へ行くだけであっても、このルールに従う必要があります。なので、手荷物を受け取ったりする時間がかかる分だけ欧州などよりも更に乗り換え時間がタイトになると考えてください。アメリカでの乗り換えが発生する場合は3時間くらいは余裕を持っておいた方が安心だと思います。最終目的地がアメリカ以外の場合、選択可能なのであればカナダ経由などアメリカを経由しない便を探してみるのも一案です。


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