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はじめての海外出張:準備編(5)地図を予習

危険なエリアの情報をチェック
大きな街にはたいてい「あそこは近寄るな」というエリアが存在します。うっかり近寄らないためにも事前に情報収集をしておきましょう。例えばこんな感じで、日本語でも探したらまぁまぁ情報が出てきます。
以下はガイドブックにはあまり書いてないことなのですが、元海外在住者の感覚から言うと、海外の治安が悪いのではなくてスリ等がいそうな場所に限って日本人が沢山いるのです。スリや置き引きもプロですから、観光地や大きな駅など観光客が沢山いる場所に集まりやすいのです。

滞在地周辺の自分Map

GoogleMapなどを利用して、自分なりに出張先の街の地図を作っておくと、現地到着後のフットワークが明らかに違います。作ったマップそのものもさることながら、マップを作る過程で街の主要施設、ホテル、出張先、空港…などの位置関係がなんとなく把握されて頭に入っていることの方に価値があると思います。
日本食が食べたくなった場合に備えて日本料理店(もしくは中華料理)の場所を探したり、現地の名物料理のおいしい店の情報を探したり、限られた時間で行けそうな観光スポットの情報を予め調べておいたり…現地での色々な可能性を考えて、先に自分Mapを作っておくのはお勧めです。

滞在地の公共交通機関の情報
ある程度の大きさの街の場合、地下鉄、電車、路面電車、バス…と、色々な移動手段があります。最悪の場合はタクシーを拾えば移動できるといえばできるのですが、予定している移動範囲だけでも公共交通機関の路線についてチェックしておく価値は十分にあると思います。幸い、Googleなどをはじめとする強力なツールが現代にはありますので、同じ地点間を移動する際の選択肢についての情報を簡単に入手できます。そして、こういった情報をある程度先に調べている状態で現地に臨むのと、知識0の状態で周囲を気にしながらその場で検索しはじめるのとでは全然違います。
当たり前ですが日本のSuicaなどの交通系ICカードは海外では全く使えません。現地のローカル交通系ICカードの情報を事前に確認しておくと、駅の切符売り場で不慣れな券売機を相手に切符を買わずに済むようになります。日本にいればICカードのメリットは「いちいち切符を買わなくて済む」くらいに思うかもしれませんが、海外に行くと「地域通貨のシステムについて考えずに済む」とか、「外国語で表記された券売機でチケットを買わずに済む」といった、別のメリットも出てきます。
地元の交通系ICカード以外に、多くの街では”ROMA pass”や"I amsterdam City Card"のような市内交通(+観光地や博物館)の乗り放題カードを提供していることが多いです。こういったサービスを有効に活用すると、金銭面でのお得感だけでなく、チケットを買う事の煩雑さからも解放されます。利便性などを考慮すると、現地の交通系ICカードを使うよりこちらの方がpayできてしまうこともあるので、なるだけ事前に情報収集しておくことをお勧めします。

長距離列車の旅程、路線図
長距離の列車に乗っていると、途中で自分が正しい方向の電車に乗っているのか、予定通りに列車は運航されているのか不安になることが時々あります。日本と違って、海外では電車は遅れるのが普通なので、予約したときの切符に書いてある到着予定時間と到着時間がズレる…なんていうことは当たり前のように発生します。こうなると、今どこの駅にいて、あと何駅で目的地に到着するのか読めなくなってしまいます。
長距離の列車に乗る予定があらかじめ決まっているなら、その路線図や目的地に至る道中で停車する駅の名前が分かるような情報(路線図、時刻表)を入手しておくと、道中の精神的な安定感が全然違います。できればスマホなどの電子機器に頼らずに済むように紙にプリントして持っていくのをお勧めします。ここぞという局面では、紙や電話のような原始的なデバイスが一番頼りになります。


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