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上手くいかなかった過去の恋愛について

おそらく需要はないだろうなあと思いつつも、ひとの恋愛エッセイや体験談を読むのが好きなので、なんとなく書いてみようかなと思った。
タイトルの通り、「上手くいかなかった」話しかないです。
ご興味がある方は、暇つぶし程度にお読みください。

幼少期の淡い片想いみたいなものは除くとして、そうだなあ、どこから書こうかな。
年代順に行くとして、まずは、うん。
一番の黒歴史からほじくり返そうかな。

①高校生時代、相手は教師

これは本当に人生で一番思い出したくない恋だね。
ざっくりと相手の特徴を述べると、かなり若い(20代)教師で、ちょっと強面だけど中身はヘタレで、笑うと柴犬みたいな顔になって、真面目で真剣なのだろうけれど本当に他人の気持ちがわからない人で、当時から年下みたいに感じていた、めちゃくちゃ精神が幼いナルシストの男の人だった。

多分私は昔から笑顔の素敵な人が好きで、よく笑う人が好きだった。
それで、強面だけど笑うと子供みたい、というギャップもあって、「どうしようもない人だから私が見ててあげないと」みたいな気持ちになったのだと思う。
その人が教師としてクラスを担任するのが初めてだったということもあって、クラスで一番成績が良かった(学級委員的なものをしていた)私が上手いこと動かないとという気持ちがあったのも大きかった。

今思えば、本当に、本当に、あんなの恋じゃなかった!って言いたいくらいなのだけれど。
女子高生、教師と恋愛するみたいな関係性に憧れがちな時期でもあるじゃん?それで、まんまと、というか、なんというか。

もちろん、告白したりとかお付き合いしたりとかそういうのはなかったよ。
そういう意味で、相手の男性はまともな人だったと思う。
(相談室みたいなところで2人きりで長い時間ずっとお喋りしていたみたいなことは何回もあったけど。)

ただ、その人はおそらく私の気持ちに気付いていて、クラス内で対立が起こったときに私をスケープゴートに仕立て上げようとしたり、ストレス発散みたいに愚痴を私に聞かせたり、何もわかってもらえなくて泣きそうな私を見て「頭が良いけどまだまだ子供な生徒にお説教する俺」みたいなふうに自分に酔っていたり、そういうふうに扱われていた。
俺のことを好きな生徒、だからこんな感じで扱ってもいい、というふうにね。それでも「先生!」って慕ってくれるに違いないって、多分甘えていたのだと思う。

1年も経たないうちに私の方がとても冷めてしまって、そこそこぐちゃぐちゃなクラスだったのだけれど更にその教師と生徒(私と私の友達)で対立するような形になって、最終的には泣かれてしまったんだよなあ。
「お前も大人になったら、俺の気持ちがわかるときがくる」って尤もらしい顔でお説教をしてきたから、私が「ああ、はい、反面教師にして頑張りますね」と返したら「そこまで言わなくていいじゃん」と泣かれたのだ。

生徒に対して感情を爆発させて、馬鹿みたいにブチ切れたのちに「俺だって人間なんだから、怒ったりすることもある!」って主張してたけど、怒ると𠮟るは違うんじゃないですか?教師なら必要なのは叱るほうでは?って言ったら更に不機嫌になられたりね。
生徒同士が「死ね!」「死ね!」って軽口を叩き合って喧嘩するのが問題になったときに、「俺たち教師だって職員室で死ね!くらい言い合ってるけどなあ(笑)」だとかへらへらしていたり。
父親を亡くしたばかりだという女教師が号泣しながら「死ねなんて言葉を使うのは良くないです!」って抗議したりして、今思えばほんとカオスだったなあ・・・。

当時の私は正論教みたいなものにどっぷり浸かっていたからね。
その人からしてみたら、「年下のくせに一端の口を利く、生意気なクソガキ」みたいな感じだったと思うし、絶対にブレなかった私に若干の恐怖も覚えていたのではないかと思う。

まあ、私も勿論子供だったんだけど(16歳とかそんなんだったし)、相手がダメすぎたというか・・・、そもそも教師と生徒だからどうにかなるわけはないんだけど、苦い思い出だなあ。
そんな扱いを受けてなお、結構長い間、好きだったからなあ・・・。

②大学生時代、初めての恋人

大学生になって割とすぐに、初めての彼氏ができた。同じ大学の同級生だ。
これもざっくりと相手の特徴を述べると、恋愛経験がほとんどなくて、真面目だけど世間知らずで、劣等感が強くて、自分に酔ってるオタク気質なところがあって、自己防衛として少し斜に構えているような、そんな男の人だった。
その人にとっても私が初めての恋人だったということもあって、お付き合いしている最中はとても大切にしてもらっていたと思う。

どこが好きだったのかと言うと、最初は、見た目と雰囲気がなんとなく好きだったからと言うのが大きな理由だったように思う。
背が高くて、ぼさぼさの黒髪で、太めの黒ぶち眼鏡をかけていて、のっそりと動くような。そういう人がなんだかとても好みだったのだ。

そのうちに、例に漏れず「だ、だめだ、私が何とかしてあげないと」という気持ちになるようになった。
その人はまあ、成績が悪かったし、課題も真面目にやるタイプではなかった。だからそこをフォローするのは私の役目だったし、けれどプライドの高い人だったから、「高校生の頃は成績が良かったんだ」と高校時代の数学のノートを引っ張り出してきて見せられても、「わあーすごいね!」って乗ってあげるのも私の役割だった。

すれ違いざまに女の人に向かって「ブス」とか言うから、「なんでそんなこと言うの?」って聞いたら、「違うんだ、きみが美人って言うことを言いたかったんだ!」って焦って言い訳されて、ありがとうって言わなきゃいけなかったり。
もちろんこれは、私にも悪い部分はある。
私にとっても初めての恋人だったので、どんな風に接したらいいのかがわからず、下手なことを言って嫌われたらどうしようと不安になり、大体すべてのことにおいて相手を肯定し続けていたのだ。
そのくせ、胸のうちでは不満をため込んでいた。そりゃあ、上手くいくわけがない。

その男の人は、付き合いが長くなってきてお互いに素を出しつつあるタイミングの中で、突然「以前好きだった初恋の人に会って、気持ちにケリをつけてこないと」と謎の勘違いイベントを起こしてきたり(本当によくわからなかったが、多分自分に酔っていただけだと思う)して、段々と私の気持ちが冷めてきてしまった。
「俺は童貞だから女の人の体とか触るの怖いし、Mだから君が上に乗って動いてよ。射精管理して」とか言われてぞっとしたこともあった(当時は私も未経験だった)。
そんなこんなで、付き合って半年くらいで私の方からお別れを告げることになったのだった。このときは、駅のホームで散々泣かれて、とても困ったのをよく覚えている。

やっぱりちゃんと素を出せる人じゃないとだめだなあと思ったし、私もびびってないで自分の意見をちゃんと言わなきゃだめだな、って勉強になったお付き合いだった。

③大学生時代、2人目の彼氏

初めての彼氏と別れて数年後、また同じ大学の同級生とお付き合いすることになった(狭いコミュニティだな)。
その人はざっくりと言うと、恵まれた家で育って、友達にも恵まれて、あんまり苦労せずに育ってきたから人の苦しさみたいなものがあまりわからなくて、ちょっと自己中心的で無神経なところがあって、恋人よりも友達を優先したいタイプの男の人だった。

この人の好きだったところも、まあおおよそ、見た目である。
肩幅が広いのに腰も手足も細くて、後ろから見ると背中が逆三角形で、手の甲の血管とかも浮いていて指が細くて長くて、とにかくスタイルがよかった。似合わない服はなかった。
もさっとした黒髪にもたっとした一重の瞼だったのも好きだった。ちなみにこの人もたまーに黒ぶち眼鏡をかけていた。
(黒髪+黒ぶち眼鏡という組み合わせが狂おしいほど好きです。)

この人とはお互いに初めての恋人とかではなかったし、お互いに言いたいことも言いながら、いい関係を築いていけると思っていた。
ただ、始まりからして、怪しかった。
先に私が好きになって、いわゆるアタックをしたり告白をしたりしてお付き合いに至ったのだが、その時に言われたのが、「じゃあ、付き合う?」という言葉だったのだ。しかもほぼ毎日会っていたのにLINEで言われてしまった。
じゃあってことは微妙に嫌々なのかな?って不安になりながら「よろしくお願いします」みたいな返信を送ると、「なんか、もっと喜んでくれると思ったんだけどな・・・」と言われた。
じゃあって言われなかったらもっと喜んでたと思う・・・。

そんなこんなで、その人は元々「恋人なんていなくても満たされていた」人だったということもあり、私の扱いは散々であった。
私と先約していたのに、後から入った友達との約束を優先されたり。
デートの日はまあまあの確率で寝坊・遅刻されたり。
バレンタインに手作りチョコを渡したら、「ええー今虫歯なのに!」って言われたり。
デート中に台風が来て帰れなくなりそうだったから、一泊する?って聞いたら「今日お前にそこまでの金は使えない」みたいなことを言われたり。

そんなふうに扱われているから、元々尽くすタイプの私はどんどんメンヘラ化していくことになった。
何も言われなくても、その人が過ごしやすいようにどんどんどんどん尽くしていって、何をされても許して、でも限界が来ると爆発する。
こんなに好きなのに!こんなに尽くしてるのに!もっと私のこと見てよ!好きって言ってよ!という具合である。
おそらく向こうからしたら、「恋愛体質で依存してくる鬱陶しいメンヘラ」というふうに見えていたのだろうなあと思う。

一年くらい付き合って、私が耐えられなくなって「もう私のこと好きじゃないでしょ?」って聞いたら、「言われてみれば好きじゃない」と言われて、終わった。
別れ話の時に、「俺は実家暮らしだから寂しいという感情がわからない」とかいう謎の言葉を向けられたし、最後の最後には「次はもっといい人を見つけてね」みたいな自己卑下ムーブも現れた。
本当に意味が分からなかったし、「もう好きじゃないんでしょ」と言いながら、好かれている、大切にされていると思った瞬間なんて一度たりともなかったから、悲しかったけど、別れるときは「やっと終われるんだ」というホッとした気持ちでもあった。

「じゃあ」で始まり「言われてみれば好きじゃない」で終わったお付き合いであった。
付き合ってる最中の1年くらいはまじで本当に地獄だったけれど、今思えばまあ、「好きでしていることに見返りを求めてはいけない」といういい勉強にはなったのかなあと思う。
不安になったときは、相手を詰めるのではなく、恋愛以外のことで気を紛らわせたり不安を解消するのがいい、という知見も得た。


長くなってしまったのでとりあえずこのあたりにしておく。
たったの3例だが、ロクでもない恋をしてきたんだなあということがなんとなーく伝わると思う。
①はだいぶ前に結婚して、子供もできたと聞いた。②と③は今どこで何をしているのか一切知らない。元気で、幸せに暮らしているといいなと思う。

こうやってしっかりと言葉にして振り返るのは初めてなのだけれど、書いていくと結構はっきりと、「この時は私のここがダメだった」というのがわかってくるなあとちょっと驚いた。
①のときは純粋にバカなお子様で見る目がなかったの一言に尽きるし、②のときは自分の意見を何にも言わないくせに心の内で相手を見下していたのが悪かった。③は完全に相手に依存しすぎた、好きで好きで尽くして生活の全てにしていたのが本当にダメだった。
当時はそんなこと、全然わからなかったのにね。(相手がクソだとしか思っていなかった。)

未成年の頃は恋愛ジャンキーだったこともあって、上手くいかなかった恋愛の話なんてまだまだたくさんあるのだけれど、長くなってしまうので3例で終わりとする。
機会があれば(というか反響がもしあれば)また書くかもしれない。

ではでは、今回はこのへんで。

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