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光芒

朝イチに妙高高原の赤倉観光ホテルで見えた、厚い雲の隙間から放たれた光の線。
思わず見惚れてしまう大自然の風景。天使の梯子とも言うらしい。光が照らす先に何があるんだろう。その場にいると照らされてることに気づかないかもしれない。

毎年恒例の赤倉観光ホテル1泊2日のゴルフ合宿。2ラウンドしてゆったり温泉に入り、贅沢な気持ちになれる時間。今年は雨の予報でゴルフは厳しいかなと思っていたが、無事2ラウンドできて、ラッキー。

数年前赤倉に来た時に、ゴルフは無事できたが帰りの新幹線で帰京中、暴風雨によりビニールハウスが飛ばされて、新幹線の線路内に落ちてきて止まってしまったことがある。日も落ちて真っ暗なので状況確認や、点検作業にも時間がかかった。いつ動くのかわからない中、ちょうどホテルでお気に入りのカレーパンを買い、長野駅で帰宅した後のおつまみに色々とお土産を買い込んだおかげで3日間ぐらいは困らない、などと一緒に行った友人と笑ってた。こう言う時は楽しく過ごすに限る。おしゃべりしたり、カレーパン食べたり、ウトウト居眠りしながら座っていると、反対車線乗り換えるための新幹線が到着し、線路上で梯子渡して乗り移ると言う貴重な体験ができた。停止した新幹線だったから映画「新幹線大爆破」みたいな緊張感はなかったけど(笑)

その後佐久平駅で東京行きの新幹線に乗り換え、JRから水とカロリーメイトが配られた。駅で停車しているので、トイレに行くとか自販機で飲み物買うとかはできた。新幹線内で読書して、ようやく動き出し東京に着いたのは夜中の2時ぐらいかな。帰れない人は、そのまま新幹線をホテル代わりに寝てもOKだとか。自分は東京駅で下車して、こんな時間にタクシーはさすがにいないよね、と思いながらタクシー乗り場に向かったらなんと何台も停車中。

タクシーの運転手さんに、こんな時間まで東京駅でタクシー待つものなんですか?と聞いてみたら、ニュースで新幹線が遅れていると言う情報をつかんだので、お客さんがいると思って来たと仰ってた。さすがプロ!どこにお客さんがいるのかを常にアンテナ立てている人が成功するんだろうなと思う。

この体験からの学びとしては、天候変化が激しい昨今新幹線内に滞在時間が長くなる可能性があるので、なるべくグリーン車に乗る。スマホの充電、文庫本なんかはもちろん、飲み物や食べ物は適度に事前に買い込んでおくと心の余裕に繋がる。

どんな経験でも学べることは絶対にある。嫌なこと、不便なこと、ストレス感じることなどネガティブなことであればあるほど学べることが多い。自分がどう捉えるのかによって全く意味合いが違ってくる。昔読んだ「エースをねらえ」と言う漫画で、「起こった事実に対して良い悪いはない。人間がどう捉えるかだけ。」と言うセリフがあったと思う。(ちょっと違う言い回しかもしれないが文脈として)「エースをねらえ」は、哲学的な学びのある漫画だったので、名セリフがたくさんある。きっと今読んでもまた何か発見ありそう。

思えば、以前大きな取引が無くなった時、最初は目の前が暗くなり、ズドーンど落ち込んでその原因を作った人達をちょっと恨んだことがある。でもふと、大きなものを失うと言うことはより大きなものが入ってくるってことだ!と思いついた途端、逆にワクワクしてきたことがある。そう思っただけで、活力が湧いてくるから不思議だ。

今まで深く落ち込んだり、悩んだりしたことであればあるほどそのことがあって良かったと、思う。より成長できるし、形を変えて別のものを得られた。何かを失ってもそれをきっかけに、人との絆が深まったり、自分を成長させてくれることなので、結局人生は自分にとって悪いことは起こらないんだと思っている。

グレイな雲だけ見ていると、ネガティブな気持ちになる。その雲の隙間から美しい光がさしているように、どんな状況でも雲の上に太陽は輝いて、照らし続けてくれる。そして雲の隙間から光をもたらしてくれるように、人の人生にも必ず光がどこかにある。ちょっと引いて、自分に起こっていることを見るとそれが見えるんじゃないかな。


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