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今年のクリスマスの過ごし方

母の納骨を終えて家が寂しくなった。
その中、子供の頃のクリスマスを思い出してみることにした。

丁度、私が幼稚園生になった年齢頃だったろう、日本でクリスマスのイベントを家庭で祝うようになった頃のことだった。
母が、ツリーを買ってくれて、姉と二人で飾り付けをしたことを思い出した。赤や緑についたり消えたりする点滅イルミネーションの飾りも付けた。
何とも子供心にウキウキするクリスマスツリーだった。
私は、一人遊びが好きな子供だった。絵を描いたり工作をしたりすることが好きだった。
のちのち、その美術の好きな能力は勉学重視の母にはずっと認めてもらえなかったな。
お菓子が入っている銀色に光る紙製のブーツを父が買ってきてくれた。
私は、どうしてもその靴を履きたい衝動に駆られてしまい、一人でいる時に履いてみて、壊してしまった。
壊れてしまったことよりも履いた満足感を覚えている。
ケーキは、生クリームではなくチョコのコーティングのバタークリームのケーキを家族で食べたことを覚えている。

今年は、母の介護もないのでどうしましょう。
その慣れない時間の使い方に困ってしまった。あまり人ごみは好きではなのだけれど、母のお返しの買い物の用事も済ませたかった。

一番近いバスですぐに行ける近郊の吉祥寺に行った。
丸井の一階にパンケーキ屋さんがあり、家族連れで行列だった。
ここは以前知人と行ったお店である。
前首相の菅さんが好きだとのことでパンケーキは人気もまだあるようだ。アメリカ全土に多くの店を構えるパンケーキ専門店でありとても美味しい。
ぶらぶらと散策をして疲れないほどの駅周囲の吉祥寺が私は好きである。
ぐるぐると回って、やっぱり買おうとなれば、その店にまた戻れる距離感が好きだから(笑)

用事も終わり、自分へのクリスマスプレゼントにしようかと迷ったが、欲しいものがない。
洋服もあまり興味も湧かないし仕事用の動きやすい服があるので、十分である。
ブラブラしているうちに長男へのセーターと靴を購入してしまった。
若いからといい雨の日も寒そうな軽装をしているのが気になることもあった。

長年人のお世話をしていると、他者へプレゼントしたいという感情があるしその感情の心地良さが忘れられない。
大きくなってしまい母親からのプレゼントなんて喜ばないかもしれないが、未だに息子のサンタクロースになれたことの幸せを勝手にしみじみと感じた。




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