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85と蝦夷鹿

85オリジナル商品として、蝦夷鹿の革や脂を有効活用したプロダクトの開発を約一年前から準備して来ましたが、やっとデビューするので、こちらに書きます。

今回ご縁をいただき、85とコラボで商品開発する事になりましたパートナーの鹿革蝦夷地株式会社 代表 伊東さんは長年アパレル業界でご活躍されてきました。
ご出身の北海道では年間10万頭超にも及ぶ野生の鹿が害獣駆除されており、亡骸はそのまま遺棄されるか焼却処分される為、CO2やメタンガスの排出につながり、ひいては温暖化による環境の変化で、野生の営みに更なる影響を及ぼします。
鹿は皮や肉、脂・角まで余す事なく活用できるにも関わらず、ニーズや処理施設の不足で三割程度しか活かされていません。
世界では野生鹿の多くは保護対象であり、代わりに生態捕獲された野生鹿を繁殖させ養殖した鹿を活用している現状に対し、日本では人間の生活に不都合という事で命が奪われ、粗末に扱われる現状に疑問を抱き、せめて命に対して感謝をし、有効活用できるようにしたいといった想いから、蝦夷鹿製品の普及に取り組まれてきました。

85では革製品をはじめ、脂を使ったマルチバーム、フェイスマスクやミトンなどのケアアイテムまで、蝦夷鹿の様々なものを可能なかぎり役立てられるプロダクトをこの後も作っていきます。
この活動の先には道内の加工施設を充実させ、遺棄も焼却もされる事無く、最後まで大切に扱われる、エゾシカと人、そして地球のより良い明日があります。


先ずは明日 2023,4,29 デビューになります、85と蝦夷鹿ショルダーバッグを紹介いたします。

ハンドル部分は、鹿革を用いたアパレル製品の製作時に出る端材を集め、つなぎ合わせたものです。
それぞれ端材の形が違い、雰囲気をまとった唯一の物になります。

ボディは帆布を原反サイズのまま縫製する為、材料のロスがありません。
また、汚れた時にはハンドル部分を取り外し、洗濯機で丸洗いできます。

縫製糸には、製糸メーカーから出る余剰材(本来廃棄される残糸)を回収し使用しており、その時々で色が変わります。

こうして限りなくECOな製造方法を、85ならではのデザインで表現したプロダクトは、貴方だけの唯一無二のアイテムとなるはずです。
現在は本体サイズとハンドルのカラーは1つしかありませんが、Sサイズのボディや、白や素地といったハンドルカラーも増やしていく予定ですので、是非楽しみにしていて下さい。