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2021年 よく使ったプラグインエフェクト

こんにちは、Nacoです。

今年も残すところあと僅か。2021年もたくさんのプラグインエフェクトのお世話になりました。発売時期を問わずいいものはやっぱりいい…というわけで、今年よく使ったプラグインをまとめました。(まぁ来年もほぼ同じなんだろうな…)

音質云々よりもストレスなく使えるプラグイン多めです。定番モノ多いですが、制作の参考になれば幸いです。他にもっといいの知ってるぜ!って人居たらお気軽にこそっとDMしてくれよな。尚、各種リンクにアフィリエイトは使用しておりません。

アレンジ編

Fabfilter Pro-Q 3

超絶ド定番ですが、今年も使いたおしました。音質、UI、操作性、機能…どれをとっても言うことなし。中でも強みは操作性。優れた音質や機能を搭載していても、視認性や操作性が悪いと疲れてしまいますよね。あくまでもツールを使うのは人間、そのため長時間の利用に耐え得る設計は必須。それをクリアする数少ない製品です。もちろん音質はバッチリ。そのうえで豊富な各種機能に迷いなくアクセスできるUI…とくれば、使わないわけがない。ちょっと価格が高いですが、その価値は十分にあります。

Waves H-Delay

ディレイはとりあえずこれを挿します。インサートでもセンドでも使いますが、オートメーションを書く場合はインサートのほうがいいかも。何が起きるのかよく分からないパラメータが無いのでわかりやすいです。原音そのままディレイしちゃうと音が濁りやすくなりますが、H-Delayにはハイパスフィルタが搭載されているため単体で回避可能です。また、ディレイやリバーブ等の空間系エフェクトの効果を強調する際に必要となるモジュレーションが搭載されているのもポイント高いです。そしてずーっとセール中です。

Ozone 9 Imager

数年前、友達に「OzoneはImagerだけマジでヤバい」と教えてもらってから、マジでヤバかったのでずっと使ってます。最大4バンドまで対応しているステレオイメージャーで、センターにキュッと寄せることも大きく広げることも可能。どんな効果になるか想像がつくので僕はずっと使っていますが、今から敢えて使う必要は無いかな。Ozone 9 Advancedにしか入ってないし。

Waves Renaissance Bass

ベース増強マシン。とりあえず太くなりますが、デフォルトの値だとかなり乱暴な音になるため調整は必須。かなり古参のプラグインですが、個人的には使いやすさと効果の明瞭さで現役バリバリです。同じようなプラグインにLeapwing Audio社のRootOneというものがあり所有していますが、アレンジ時点ではRenaissance Bassで十分な印象です。

Sonnox Oxford Drum Gate

アンビエンスをカットしドライな質感に変えてくれるゲートプラグイン。名称通りドラムに使うことを想定しており、他製品と比べて設定項目が少ないです。とはいえやはりドラムループに使うと効果てきめんで、生ドラムのループサンプルを多用する人は必携です。

Waves SoundShifter Pitch

一旦ピッチを極端に変えてみるみたいな癖があって、そのときにとりあえず挿すプラグイン。ピッチを変えるプラグインは色々試していますが、現状、アレンジで手軽に扱えるものという点では最も信用できます。シンセサイザー側でピッチを下げずにSoundShifterを使うと面白くなることもあるので、割と頻繁に使います。

Eventide Quadravox

もう一個ピッチシフターを紹介します。これはPBがよくやる「無料であげちゃう」キャンペーンの一環で貰ったものなんですが、一瞬で和音の響きが作れるのでコードのこと全く理解していない僕には刺さりました。先述したWaves SoundShifter Pitchほどの汎用性はありませんが、コードにじっくり取り組みたくない面倒くさがりなあなたにはおすすめですね。


ミックスダウン&マスタリング編

Vertigo VSC-2

主にバスやマスターで使いますが、纏まりが良くなるような気がしてなんかずっと使っています。-2db程度のゲインリダクションで多段掛けすることが多いです。ただ別にこれ使わなくてもいいと思います…僕は使い慣れているので使っているだけって感じ。

DMGAudio Multiplicity

マルチバンドコンプにありがちな「帯域別に処理しました」感が全くない謎プラグイン。個人的にマルチバンドコンプは好きではなかったのですが、Multiplicityに出会ってからは多用しています。マスタリングではトーンの調整を絶対に行うんですが、信頼できるマルチバンドコンプは時短になるので便利で助かります。

Eventide SplitEQ

帯域別にMSやパン、トランジェントをコントロールできる力技プラグイン。僕はトラック単体に使うことはあまりなくてバスに使うことが多いです。ちなみにSplitEQは、年末にかけてリリースラッシュが続いたEQ商品のうちの一つ。ただこれをEQと呼ぶべきかは謎です。ともかく、便利すぎて必ず使うプラグインになりました。

Brainworx bx_digital V3

今ではやって当たり前のMS処理ですが、MSをパラで処理できる数少ない高品質プラグインとして当時使う人が多かったもののうちのひとつです。v3になってからもずっと使っています。MS処理に必要なすべてが詰まっている…と思ってます。

ADPTR AUDIO Metric AB

とにかくリファレンスとのAB比較が容易すぎてヤバいです。それ以外はまぁ別にって感じですが、とにかくリファレンスとのAB比較が容易すぎてヤバいんです。100%使います。

Wavesfactory Trackspacer

サイドチェイン信号と逆方向にEQしてくれるお手軽プラグイン。通常のサイドチェインコンプは圧縮するのに対し、TrackspacerはEQで処理します。これにより、圧縮するよりクリアにキマります。この違いは実際に聞いて試してもらったほうが分かりやすいですが、サイドチェインコンプのほうがいい結果になることもありますね。あくまでもEQなんですよね。そこを理解して使うべし。でもやっぱりよく使う。

Letimix GAINMATCH

これが最後です。効果は地味、だけど最強のプラグインです。プラグインの最前列と最後列に挿すことで、入力元のゲインを保つことができます。つまり、各種処理で増減するゲインの影響を無視して、実際に音質がどう変化したかを聞き分けるためのプラグインです。これを一般的に「オートゲイン」と呼びますが、最近は当該機能が備わっている製品も多いです。しかし、そのアルゴリズムはマチマチで、中には「?」と感じるものも。その点、コイツは信用できますし、どんな状況でもゲインを合わせてくれるので汎用性が高い。そしてめちゃくちゃ安い!最低でもマスタリングでは100%使います。

さいごに

正直、まだまだありますが、特によく使うものをピックアップしました。気になるものがあれば是非デモを。

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