2022年11月末、今からAI画像生成を触りたい未経験者向け記事
こんにちは、852話です。
世でAI画像生成サービスが騒がれ、一旦瞬間最大風速を超えたかなと思う最近ですが、改めて『全くAI画像生成に触れてきてないけど、今から触ってみたい』という人向けの記事を書きます。
記事は
・パソコンを持っていなくても気軽に初められる
・英語がわからなくてもなんとかなる
・無料で体験できる
・もっとカッコいいものを作りたい時
などを書きました。
今現在AIに触れている方向けの記事はまた次の機会にアップします。
・そもそもAI画像生成って何?
この項目は区別がつかなかったりしても大丈夫ですし読み飛ばしても構いません。
現在話題になっているAIでの画像生成サービスの機能は、
「文章から画像を出力する」
text to image→通称t2i
「画像を指定して画像を出力する」
image to image→通称i2i
の二種類がメインです。
サービス自体はDALL-E、Midjourney、Nijijourney、StableDiffusion 、Waifu Diffusion、NovelAI Diffusionなどなど様々な種類があります。
サービスごとの違いは、出力できる絵の傾向にそれぞれ癖があるという感じです。簡単に言えばそれぞれのサービスが得意とする『絵柄が違う』ということです。
また全てが無料のサービスというわけではなく、課金しなければ利用できないサービスもあります。
この中でStable Diffusionというサービスは、画像生成をするためのデータである『モデル』がオープンソースで誰でも利用・追加学習出来るようになっており、各々が個人で追加学習をさせた派生モデルが多数存在します。
Stable DiffusionからNovelAIDiffusionやWaifuDiffusionができています。
この記事では主に文章→画像の出力であるt2iをメインに紹介します。
・AI画像生成をとにかくサクッと体験したい!
「スマホしかないし無料でやりたいしすぐやりたい」
ということだったら、一番はじめにおすすめするのは
LINEサービス 『お絵描きばりぐっどくん』です。
こちらからLINEの友だち登録をし、トークで文字を送るだけで画像を生成してくれます。
これは試しに「くろねこ、部屋」で出力した画像です。
お絵描きばりぐっどくんはStable Diffusion系の画像モデルを利用しており、実写系の画像を生成するのが得意です。
ただしこのサービス、表示に問題がある(肌が露出しているなど)の画像が生成された場合は「見せられないよ!」と言われてしまいます。その時文章を変えてみましょう。
使ってみるとわかるのですが、お絵描きばりぐっどくんは二次元アニメキャラなどの出力にはあまり向いていません。使っていると広告の出る、イラストお絵描きばりぐっどくんの方が二次元向きのモデルを利用しているようですので、気になった方はそちらのフレンド登録もしてみてもいいのではないでしょうか。(ただしイラストお絵描きばりぐっどくんは無料で10枚までしか生成できないようです)
イラストお絵描きばりぐっどくんにて「アニメ、ピンクの髪、笑顔、上半身、猫耳」という文章で出力した画像です。
この指示する文章を一般的にはプロンプトと呼びます。1文や単語を「、」や「,(カンマ)」で区切ることで複数の要素を指定できます。
「LINEの友達登録とかなんか怖い。LINEそもそも使ってない、アニメっぽい絵を出力したい」
ということだったら、次におすすめするのは
Twitterアカウント とりんさまAI / Trin-sama AI @trinsamaです。
とりんさまAIは日本のサービスで、もともとAIよる文章の生成をメインにされていたAIのべりすとというサイトの派生になります。
実際にWebサイトでとりんさま系モデルでの出力を行えます。ですが基本的にwebサービスは課金制。
ところがツイッターアカウントでは、無料で誰でもとりんさまの出力が体験できてしまいます。
やり方は簡単で
とりんさまAIのアカウントに向けてリプライを飛ばすだけです。
@trinsama お絵かき xxxxxxxxxx
@のあとに「お絵かき」と書き、スペースを開けて文章を書いてください。(xxxxxxxxxxを自分の言葉におきかえてください)
日本語でOKです。注意点としてはリプライを送ってから出力結果のリプライが返ってくるまで結構時間がかかります。数分待つことになるので、リプライを飛ばしたら気長に別のことをして時間を使いましょう。
@trinsama お絵かき 上半身 白いシャツを着た女の子 植物 室内 かわいい
というリプライを飛ばすことでこちらの画像が出力され、リプライが返ってきました。
とりんさまあーとのweb版は課金制ではありますが良心的な価格設定なので、とりんさまあーとの絵がカワイイ!と思ったら是非webサービスの利用もおすすめします。
※とりんさまあーとの旧モデルは複数無料で公開されているため、努力次第では無料で動かすこともできます。別記事に書きます。
・もう一歩進んだ画像生成を試したい(英語文章編)
此処から先のサービスはテキストボックスに英語を入れる必要がありますが、英語ができなくても全く問題ありません。
google翻訳
や
DeepL
といった翻訳サイトで単語を翻訳して、出てきた英文をプロンプトを入力する場所に貼り付けすればOKです。
「NovelAIで遊んでみたい」
Twitterで初めて見たAI画像がNovelAI出力のものだった、という人も多いと思います。
NovelAIはStableDiffusion系のモデルで、更に萌えキャラクターに特化したサービスです。
スマホからでも操作可能。
こちらのサイトは無料で登録することが出来ますが、画像生成機能は有料になっており、またクレジットカードかPayPal(PayPayではありません)での支払いが必要です。
月額$10,$15,$25から選ぶことができ、プランごとにサービスを利用するためのポイントのようなものがもらえます。それを消費して画像を生成する形。ちなみに、$25プランの場合は単純な画像生成ではクレジットを消費しないようになります。(無限に出力ができる)
プランに登録してからImage generationボタンを押して画像生成ページに飛びます。
上にあるテキストボックスに「harajuku fashion girl」という文章を入れて出力されました。
NovelAIは可愛い女の子に特に特化していますが、食べ物や背景を含め二次元的なものであれば結構なんでも出せます。
特徴としては「きれいめ」「立体感のあるキャラ絵」が出力されやすい傾向にあります(もちろん調整次第で平面的な絵も出せます)
プロンプトは基本的に英語で入力するのですが、翻訳で問題ありません。一部日本語や漢字、絵文字でもプロンプトが通用する場合もあります。
「Midjourneyで遊んでみたい」
あるいは、初めて見たAI画像がMidjourneyだったという人も少なくないと思います。
Midjourneyに触れるためにはまずdiscordというアプリケーションに登録する必要があります。
WEBでもスマホアプリでもPCアプリでも構いません。
こちらに会員登録をしてから
こちらの公式ページの「Join the Beta」のボタンを押して、midjourneyのサーバーに入れてもらいます。
サーバーの中のチャンネルで「newbies-xx」という番号が貴方の生成部屋です。こちらをクリックして、ここで無料回数分出力をお試し出来ます。
コメント欄に「/」と打ち込むと、上に/imagineという項目が予測出でてくるので、そちらをクリックします。
「anime, concept art --ar 16:9」と入力しました。
少し待っていると4枚の画像が生成されました。
左上が1右上が2左下が3右下が4という番号付がされており、
U1U2U3U4というボタンでアップスケール(画像の拡大)
V1V2V3V4というボタンでバリエーション出し(似通った派生4枚を出力)
が出来ます。🔄のボタンは「同じ文章でもう一度違う絵を出す」ということが出来ます。
midjourneyはとにかく壮大でクールな絵を出力するのに長けており、めちゃくちゃ綺麗な背景や人物などに特化しています。アニメの絵を出せないこともないですが、芸術的になりがちです。
初めはmidjourneyの画像出力のクセもわからないと思うので、同じ部屋にいろんな画像を生成している人が指示している文章を参考にして自分の画像をお試しで出力してみるのが良いと思います。
無料出力出来るのはだいたい40枚程度。それが終わるとサブスクに登録してねと連絡が来ます。
「Nijijourneyで遊んでみたい」
最近流行りのNijijourney!あれすごいんでしょどうやるのという人もいると思います。
NijijourneyはMidjourneyの派生で、2022.11現在βテスト中のサービスです。後々Midjourneyに統合されたりするかもしれません。
基本的に操作はMidjourneyと変わらないのですが、Nijijourneyのβテストに参加するにはサイトでウェイティングリストに登録しなくてはいけません。つまり順番待ちです。登録後にメールが来たら、Discordでサーバーに入り、midjourneyと同じように生成できます。
Nijijourneyは標準でプロンプトが英語に翻訳されるような機能がついているようなので、日本語で文章を入力してもOKです。
ちなみにこちらの画像は「女の子 オレンジと水色 高画質 --ar 2:3」という単純な文章から生成されています。
Nijijourneyはβテスト中なので、無限に無料で生成が行なえます。入れたらいっぱい出力するといいです。
いかがだったでしょうか。
わからないことがあったらコメントなど頂ければ加筆する可能性があります(しないかもしれません)
おわり
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