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【映画記録】ポライト・ソサエティ

あらすじ

スタントウーマンに憧れる高校生が、姉がヤバい家庭に嫁ぐのを阻止するために大奮闘するアクション・コメディ。

感想(ネタバレあり)

思ったことを書き散らします。

冒頭シーンのかっこよさ

冒頭シーン、レトロなポップスを背景に、ロンドンのゴミゴミした道を自転車で爆走する主人公の映像が流れる。こういう導入、流行っているのでしょうか?先日観た「密輸1970」でも使われていたような・・・。かっこいいし、視覚的に主人公自身やその生活圏の雰囲気が掴めるので私は好きです。後3回くらいこのパターンの映画があっても飽きないと思います。

若者を取り巻く環境は日本に近い

タイトルと「ムスリム家庭」というキーワードから予想していたよりは主人公たちは自由に生きているように見えた。タイトルはともかく、一言でムスリムといってもいろいろあるに決まっているよね、と固定観念に縛られていたことを反省しました。
とはいえ完全に自由かというとそうではなく、けっこう日本に近しい不自由さがあるように思いました。子どものころはやりたいことをやらせてもらえるけれど、大人に近づくと親や先生からもっと堅実な職業を目指せと言われたり、結婚するのが当然という圧をかけられたり。

結末についての満足度

80%くらいです。幸せではちきれそうな姉妹を見てこちらも幸福感を覚え、それはもう泣けてくるくらいなのだけど、どうしてもラスボスである義母のことを考えてしまうので。この人、「今の子たちは何にでもなれていいわね。」と言うからには、きっと何かなりたいものを諦めて妻・母になったのだと思われる。だから彼女も自由にしてあげて欲しかった。彼女の所業から、救う筋を考えるのが非常に難しいことは分かっているのだけど、あの財力と行動力と我の強さがあれば今からでも何でもできることに気づかせてあげて欲しい。

一番好きなシーン

主人公と犬猿の仲だった子が味方になってくれるシーン。最初は嫌々車を貸してくれただけだったのに、囚われの身となった主人公の仲間たちを颯爽と助け、「だって助けてって言われたから」と宣うかっこよさ。絶対この後学校でも仲良くなって、周囲をざわつかせるな。

月並みだけど書かずにかいられない感想

アクションシーンがかっこよくて痺れました。伝統衣装で暴れまわるので裾捌きが美しくて圧巻でした。
姉妹揃って武闘派なところも良い。小さいころから拳でやりあってきたであろうことが、両親の動じなさから察せられた。