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【競馬】いつも以上に無事を祈りたくなる日:1月24日(日)の見どころ/AJCC・東海Sほか

中山の前売りが取りやめになってますけど、明日ってそんなに寒いの?と関東の天気予報を確認したら予想最高気温6℃となってた。仮に雪が回避できたとしても、クッソ寒い中での雨は不可避..これは厳しい。
開催が進んだ上に土日を通じてこれだけ降られると、もう馬場はめちゃくちゃなことに。土曜の競馬は軽くチラ見した程度ですけど、中京の芝コースはみんな内を開けて通ってるし、逆に中山はもう「一緒や!どこ通っても!」と言いたくなるような状態。果たして日曜もどうなることやら..

AJCCといえばレース中のアクシデントが発生しやすいレースとしても知られている。昨年もマイネルフロストが故障を発生し、そのまま生命を落とすことになった。真冬の連続開催最終週で馬場の悪化は避けられないとはいえ、馬場造園課もこういう状態を少しでも改善できればいいんですけどね。超高速馬場をセットするより大事な務めのような。力のいる馬場でこそ本領を発揮できる馬も多くいるわけで、その可能性を摘み取るのもどうかとは思いつつも。

そんな状況だけに明日はいつも以上に馬とジョッキーの無事を祈りたい。

■ AJCC

昨年のクラシックで善戦した4歳勢が多く出走し、話題性は十分な一戦。中でも菊花賞で「あわや三冠阻止」の場面を作ったアリストテレスにとっては真価を問われる舞台に。条件戦を連勝した上でのあの激走は完全に本格化を遂げたといっていい。菊花賞もタフな条件だっただけに、この馬場も問題なくこなせそう。あとはコンディション面だけ。
春の二冠は見せ場なく終わったサトノフラッグだが、菊花賞ではどうにか3着に入って意地を見せた。ディープインパクト産駒ながら、スパッと切れるタイプではないだけに現状は中山がベストだろう。ただ、セントライト記念がバビットに完敗。今回はそれ以上のメンバーだけに、ちょっと強気にはなりきれないところ。
ヴェルトライゼンデは血統のイメージからすればこの条件が向きそうなのだが、スプリングSや皐月賞が案外の内容でコース適性にやや疑問。まだキャラが読み切れないところがあり、評価が難しい。紅一点のウインマリリンもしぶとさが活きる条件は歓迎だろうが、ここまで馬場が悪化すると牝馬にはちょっと厳しそうな..
崩れず走れそうなのは昨年の2着馬ステイフーリッシュに同じく3着のラストドラフト。社台RHの勝負服も今はパワー馬場が生き残る場所になってきた。あとは柴田善臣じいさんのサンアップルトンや、有馬記念を叩いて一変を目論むモズベッロあたりが好勝負に持ち込めそう。
今になって気づいたのだがソッサスブレイって何者。6歳の暮れに地方から転入、ディセンバーSのあと障害を3戦してG2参戦..明日の単勝オッズがどれくらいになるか楽しみ。名前だけは凱旋門賞馬に似てる。

■ 東海S

フェブラリーSの前哨戦だがメンバーはやや手薄。もしインティがいなければOP特別とそんなに変わらないレベル。その証拠に、師走SやポルックスS、ベテルギウスSの勝ち馬がそのまま上位人気に支持されそう。
その中で注目したいのがタイキフェルヴール。重賞で通用するかはともかく、勝てば「タイキ軍団」は約17年ぶりの平地重賞勝ちということになる。年度代表馬タイキシャトルを筆頭に、90年代は数多くの強豪を送り出した名門も、今やすっかり小規模なクラブに様変わり。タイキフェルヴールも総募集額1,200万円のフリオーソ産駒である。
とはいえ、栄光の時代を知る者からすれば、緑と白い星の勝負服は今でもめちゃくちゃ強そうに見える。高校野球の古豪チームのユニフォームが時代を経ても強そうに見えるのと同じ。せっかくのチャンスだけに、復活の勝利が見られればちょっとうれしい。馬自身も屈腱炎による長期休養を乗り越えてステップアップしている。その過程が報われますように。

「タイキ軍団」についてはstand.fmでも配信したのでこちらもよかったら。

ただ、インティは強い。特に中京ダート1800mはどんな形になっても崩れない。前走のチャンピオンズCも、ハナを奪えず行きたがりながら外を回る苦しい形になりながらも、簡単には止まらなかった。今回は五分に出られればスムーズに単騎逃げに持ち込めるはず。一昨年に続く同一重賞2勝目の可能性は高い。

■ その他のレース

まずは中京6R新馬戦のエスコーラ。すでに名繁殖牝馬の地位を確立しつつあるサロミナの仔ながら、クラブで募集されず吉田和美さん名義で走るとなった時点で訳あり感がすごいのだが、どうやらしっかり態勢を整えてきた模様。最終追いも好タイムで、除外で一週延びたのも追い風になった雰囲気。馬場さえ苦にしなければ初陣を飾れそうだし、マイル戦線の新星になれる可能性も。
8Rは2勝クラスの平場戦。ダートに転向したヴァーダイトは連勝を飾れるか。素質的にはOPまでサクサク勝ち進めそうだが。あと最終にはロバートソンキーが出走。神戸新聞杯3着、菊花賞6着の実力馬が1勝クラスを走るのは場違いにすら思うが、順当にいくとは限らないのが競馬である。

中山10Rはカジノドライヴ記念ことアレキサンドライトS。ここはアメリカンシードがまた圧勝でしょうきっと。脚抜きのいいダートでオニカナですわ(鬼に金棒の意)。9R若竹賞はゴールドシップ産駒スウィートブルームのご声援をよろしくお願いします。未勝利戦を圧勝して以来だが、この馬場で走らずいつ走る。
5R未勝利戦のソーヴァリアントアルビージャの対戦はレベル高い。馬場を克服したもん勝ちになっちゃうのが残念。

小倉でも良血馬がデビューする。5Rのリバースレーはプリモシーンの半弟。POG検討時期に何度かその名前は見た。時間はかかったが、どれくらい走れるか楽しみ。同じシルクのベルンハルトやディープインパクト産駒のサンデーインアスクルージュアリュールなど割と期待馬の揃った一戦。
メインの豊前Sは混戦すぎて超難解だが、高速ダートの1700mは見ていておもしろい。リネンファッションあたりがスピードを活かせる舞台になりそうだが、先行争いも激しくなるからなあ..
最終の海の中道特別では久しぶりにメロディーレーンに会えることもお忘れなく。

そんな感じで明日は話題に事欠かぬ一日になりそうです。午後からでもゆっくりレースが見たいですね。それでは明日もよい競馬を。

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