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【競馬】謎の波乱劇と充実の松山弘平/京都金杯・中山金杯ほか振り返り

競馬ファンの皆さま、明けましておめでとうございました!

昨日の記事でも宣言した通り、会社でリアタイ観戦しながら楽しんでおりました。耳でぐりちゃWEBを聴き、目でぐりちゃWEBを見て、意識の抜けた身体で仕事。それでも意外と捗るもんです。馬券は予定通り完全ROM。別に金杯で乾杯も完敗もしなくていいんだよ。

■ 京都金杯

正直よくわからない謎の波乱劇。前後半46.9-46.2秒のラップ構成はスローとまでは言いづらいが、結果は完全なる前残り決着。後方待機勢は脚を余すどころか坂で失速しているかのようで、ある程度は前にいないと勝負にならないような状況だった。

それにしてもケイデンスコールはなかなかの無理ゲーですわ。単勝12番人気の伏兵が突然の復活。いくら枠順に恵まれ、展開がハマったとはいえ近走まったく結果が出ていなかっただけに驚きしかない。
ただ岩田康誠は狙ってたみたいですね、思い描いた通りのレースができたと。最近はなかなかいい馬が回って来なくなりましたけど、だからこそ少ないチャンスを活かそうという意欲の高さが伝わってくる渾身の騎乗だった。

2着のピースワンパラディも好位で流れに乗る形。鞍上いわく「少し反応が鈍かった」分だけ差し届かずも、現状やれることはやれたのでは。
そして波乱劇の脇役を演じたのは3着に粘った単勝14番人気のエントシャイデン。これまで控える競馬が続いていたが意表を突く逃げを打ち、あれよあれよの粘り腰。まずこの形に持ち込むのを予想するのが不可能に近い。

幸先のいいスタートを切った3頭だが、前述の通り条件に恵まれた面もあったのでは。次以降も勢いそのままに、といくかどうかは少し疑ってかかるべきだろう。

単勝2.2倍の支持を集めた1番人気のシュリは5着まで。スタートで少し後手を踏み、ポジションを取り返しにかかった際に脚を使ったのが響いたか。とはいえ序盤のロスをカバーするまでの能力は見せられず、今後に向けての期待値もやや下方修正せざるを得ないか。

坂井瑠星のサトノアーサーはプラス20kgと発表された時点で諦めたw 加えてこの前残り馬場&展開では出番がないのもやむなし。

■ 中山金杯

波乱の決着となった京都金杯に対し、こちらは単勝1番人気のヒシイグアスが快勝。セレクトセールで9,700万円で取引された期待馬が、5歳にして本格化の兆しを見せた。「ヒシ」冠名がJRAの重賞を勝つのは恐らくヒシアトラス以来のはず。
何といっても三冠ジョッキー松山弘平の充実ぶりが光る。ジャパンC当日のウェルカムSを制したコンビでの中山金杯初騎乗。1番人気とはいえ馬にとっては昇級戦と決して楽な条件ではなかったが、きっちり結果を残してみせた。こうして堀宣行厩舎とのコネクションも強くなることで、名門の有力馬を任されることも今後は増えてくるだろう。
ヒシイグアス自身も、前半1000m62秒のスローペースになりながらもしっかりと末脚を伸ばして差し切った内容は優秀。層の厚い中距離戦線だけに頂点をうかがうのは簡単ではないが、着実に力をつけていってほしい。

2着のココロノトウダイは中団インで脚をため、直線だけ馬場のいい外へ持ち出す丸山元気の好騎乗が光った。序盤に少し手綱を引き気味だったが、もう少しスムーズだったらあるいは..ウインイクシードの戸崎圭太も外枠から迷わず先行策に出て3着に粘り込み。しっかりと意図を感じる騎乗だった。

不完全燃焼に終わったのはディープボンド。あれだけ後ろの位置になると、この馬の持ち味は全く発揮できない。和田竜二もそれをわかっているはずなのに、テンから主張することなく構えていたら次々に前に入られて終了。これでは馬券を買っていた人も納得はできないだろう。

■ その他のレース

まずはジュニアCのビゾンテノブファロが実にアツかった。4角手前からのロングスパートで勝負をかけ3着に。一瞬、勝っちゃうかと思うほどの脚色だった。これでとうとう初めてJRAで馬券圏内に突入すると同時に、今回もしっかり500万円をゲット。強行軍でも全く調子を崩さない偉大さはもっと広く知れ渡るべきだ。

中京3000mでのレース初施行となった万葉Sは格上挑戦の伏兵ナムラドノヴァンが大駆け。こんなんばっかりか。昨年6勝に終わった高倉稜がいきなり2勝を挙げるスーパーロケットスタートを決めたのも印象深い。どちらも三冠ステーブル杉山晴紀厩舎の管理馬。さすがである。
ゴールドシップ産駒ブラックホールは単勝1番人気に支持されたものの8着と大敗。積極的にポジションを取りに行った藤岡佑介の判断は間違いではなかったと思うが、息の入らない流れではこれが裏目に出たか。3:03.9の高速決着もこの馬にはしんどかったかも。出直し。

その代わり、と言っては何だが中京8Rでマリオマッハーが人気に応えて勝利。ヤマトマリオンの仔らしくダート中距離でジワジワと力をつけてきている。母の主戦でもあった幸さんが手綱を取るゴールドシップ産駒ということで個人的には夢のタッグである。このまま着実に強くなっていってほしい。

ジョッキーでは武豊が3勝で好発進も、やはり京都金杯をどうにかしておきたかったところだろう。一方、中山では松山弘平がメイン以外にも2勝を挙げて質量とも充実の一日となった。

などと振り返っているうちに今週末の特別登録3日間よくばりセットも発表され、しかも明日はもう追い切りでしょ多分。我々はともかく関係者の方々が毎年この時期は特に大変。色々と不安も尽きませんが楽しめることは楽しんでいきましょう。

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