【競馬】牡馬も牝馬も新キャラ登場／シンザン記念・フェアリーSほか振り返り

予定通り今日は仕事（しながら競馬観戦）してましたけど、新春競馬らしく波乱の気配が漂ってましたね。何と言ってもインパクトがあったのはWIN5の4億8000万円。すごい、これだけあったらセレクトセールで里見治さんや金子真人さんとも競り合える（勝てるとは言い切れない）。これだけ破壊力ある配当になったのも寿Sを勝ったツーエムアロンソのおかげ。当てた人は老後まで面倒を見てあげてもいいんじゃないでしょうか。

＊

寒さに耐えながらの三日間開催が終わったので簡単に振り返り。シンザン記念もフェアリーSも単勝1番人気が敗れ、「新キャラ」の登場となりました。どちらもG1戦線に向けて侮れない存在になりそう。

■ シンザン記念

先行有利の馬場をどう乗りこなすかが焦点だったが、スタートを決めたピクシーナイトがそのまま逃げ切り。ペースを落とさず後続にも脚を使わせながら振り切った内容にも価値がある。
モーリス産駒はこれが重賞初制覇。ピクシーナイトはノーザンファーム産ながら近親に目立った活躍馬はおらず、どちらかといえば地味な血統。ブエナビスタやシーザリオのような良血より、こういう配合の方が合うのかもしれない..
この春はマイル路線を歩むことになりそうだが、引き続き有力視していいだろう。逃げてよし控えてよしと、脚質にも幅が出てきたのも好材料。前傾ラップで結果が出たのも、NHKマイルCとリンクして心強い。
2着もモーリス産駒のルークズネスト。単勝8番人気の低評価だったが、新馬戦で大きく出遅れながら2着まで追い上げるなど素質のあるところは早くから見せていた。今回も序盤やや折り合いに苦労するところはあったが、それでも直線で外に持ち出されると長く脚を使って勝ち馬に追いすがった。ここで賞金を加算できたのは大きい。幸さんとNHKマイルCを目指しておくれ。
一方、バスラットレオンは痛恨の3着。少し出負けしたのも響いたかもしれないが、直線は伸びずバテずで流れ込むのが精一杯。もうちょっとペースが落ち着けば速い上がりも使えそうなのだが..今後は少し間を空けて自己条件戦からという話も聞いているが、そこで一度タメる競馬を試してほしい。
ククナは差し届かず4着まで。ルメールは大外枠を懸命にリカバーする騎乗を見せたが、前が残る展開に苦しんだ。人馬ともやれるだけのことはやっての結果。切り替えていくしかない。

※ 関テレさんは公式映像をYouTubeにアップしてくれるのでありがたい。非公式コンテンツはさすがにリンクさせたくないのでね。

■ フェアリーS

マイル戦にしては珍しく、途中からクールキャットがマクリを打つ形になってペースが一変。逃げていたタイニーロマンスはじめ先行勢は直線で失速し、外を回った差し馬が上位を占めた。
勝ったのはファインルージュ。追い出されてからのキレが素晴らしく、この馬場で12.0-11.9-11.8秒の加速ラップを突き抜けたのは能力の証では。ルメールがこの馬に乗っていたのも納得である。
この後は桜花賞直行ですかね？ もはやそれが定石でしょう。ソダシやサトノレイナスと戦っても楽しみな素材だが、前哨戦ハンターのキズナ産駒だけにG1では少し割り引いた方がいいかも。いや、それにしても鮮やかな勝利でした。
単勝1番人気のテンハッピーローズは4着まで。好位を立ち回る危なげないレース内容だったが、直線は差し追い込み勢にあっという間に突き離されてしまった。「いい位置を取れて逆に脚が溜まらなかった。馬群の中で競馬をした方がいい」という福永祐一のコメントを聞いて、競馬の難しさを改めて考えさせられたり。必ずしもスムーズであればいいというわけではないというね。

■ その他のレース

何といっても高倉稜の活躍ぶりが光る一週間だった。先にも触れた寿Sでツーエムアロンソを勝利に導き、単勝万馬券の波乱を演出。5日の開幕日でも万葉Sを勝つなど2勝を挙げ話題になったが、これで今季は7鞍の騎乗で【3.1.0.3】である。昨年6勝だったジョッキーとはとても思えない。年が変わるとバイオリズムも変わる、人間って不思議な生き物だ。
逆にリズムに乗れていないのが川田将雅。今週の15鞍も含め、まだ今季は未勝利。年始にこういう連敗があるとどうしても目立ってしまうが、どうもチグハグなレースが多かった。大波乱の寿Sでもパラスアテナに騎乗したが、前が詰まり気味で脚を余しての4着。どこで悪い流れを断ち切れるか。
そういえば武豊からの乗り替わり案件で何頭か勝ってましたね。淀短距離Sのトゥラヴェスーラもそうだし、キーファーズ軍のチカリヨンとマイプレシャスも勝ち上がり。来週は元気に戻ってきてもらいましょう。

＊

これで変則日程もひと段落、と思ったら来週から小倉競馬が始まって三場開催ですｗ　慌ただしいにも程があるぞ！