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競馬

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2022年4月の記事一覧

【競馬コラム】春の天皇賞「一騎打ち」列伝

昨年2着、歴戦の勇者ディープボンドか。それとも、菊花賞馬の誇りを胸に刻むタイトルホルダーか。 今週の天皇賞は2頭の一騎打ちムード。他の出走馬のレベルが正直そこまで高くないこともあって、両馬の存在がひときわ輝いて見える。もちろん、どちらも天皇盾の栄誉を得るに相応しい格を備えた強豪だけに、今から週末が楽しみ。 そして春の天皇賞といえば過去にも数多くの「一騎打ち」が繰り広げられてきた舞台。今回はその中からいくつかのレースを振り返り、当時の思い出などに触れてみたいと思う。それでは早

【競馬】4月23-24日の振り返り

どうってことはないけれど、簡単に今週の開催を振り返り。 ■ マイラーズC G1馬の参戦こそなかったものの、勢いのある若き古馬が多く見どころたっぷりのレースだったと思う。 勝ったのは連勝の勢いに乗って重賞初挑戦だったソウルラッシュ。前が残る展開の中を大外から力強く差し切った内容は高く評価していい。石川達絵オーナーのルーラーシップ産駒ということで、キセキ民も喜んでいることだろうw 浜中俊がこのところ地味に重賞で存在感を取り戻しつつあるのがうれしい。ちょうどこの勝利が通算1,

【競馬コラム】皐月賞の格言、見つかる

毎年のことですけど、皐月賞の予想って難しすぎません? 朝日杯・ホープフルSの2歳G1で結果を出してきた実績馬と、共同通信杯をはじめとする年明けの重賞で素質を見せた馬、そして近年は「滑り込み」的な要素の強くなった弥生賞・スプリングSのトライアル組が「いっせーの!」でぶつかって誰が勝つかを考えなければならないという無理ゲー。 しかも、それまで「少頭数・スローペース」になりがちなレースを経由してきて、いきなり「多頭数・平均ペース」に加え連続開催最終週の中山芝というタフな条件が待

【競馬】幸運は紙一重のところでやってくる/桜花賞振り返り

インコースが止まらない馬場に加えてスローペース。こうなると正攻法の外差しでは並の馬は間に合わない。だいたい予想通りのレースになりました。 ◎ウォーターナビレラはもう文句のつけようがない競馬。馬体減と聞いた際にはちょい不安になったけれど、パドックでは細くも見せなかったしイレ込みもなし。武幸四郎厩舎が最高の仕上げを施してきた。 好発を決め内からカフジテトラゴンを行かせると、出入りのない穏やかな序盤に。もうこの時点で好走は確信できた。余裕たっぷりの手応えで直線に向き、一瞬はセーフ

【競馬】大外一気を逆手に取って/桜花賞予想

全然わからんのでROMするつもりだったんですが、昨年の教訓を踏まえて勝負に出たい。 例年であれば、阪神外回りマイル戦らしく大外ぶん回しでも間に合うのが桜花賞。しかし京都競馬場の改装の影響で変則開催となった昨年は、長期開催に耐えられる馬場設定になったことでイン有利の高速馬場に。結果、好位を立ち回ったソダシにとって絶好の条件となり、逆に大外枠から懸命に追い込んだサトノレイナスにとってはあまりにも厳しかった。 そして土曜の競馬を見ていても、阪神牝馬Sは内をうまく立ち回ったメイショ