染み抜きは初手が大切。
今回は、染み抜きを学んだんだけどうまく行かない、これからやろうと思っている方など、クリーニング業界にいる方に向けての内容になります。
クリーニング店からの依頼で、たまに1番と2番を使ったんだけど、落ちなかったんですという依頼があります。
???
一番、二番、恐らく手順の話だと思うのですが、私は知りません。
確かに、パートさんにやらせたり、染み抜きの入り口としては、手順を踏ませる事で効率化でき、一定の効果はあると思います。
間違いでもありません。
ただし、これで覚えてしまうと応用がきかなくなります。
手順で言えば、まず油性処理これ自体は問題ありません。
でも、これも油性のシミもしくは何か分からない場合に限ります。
水溶性もしくはタンパクのシミには、逆効果の場合があります。
一番分かりやすいシミで言えば、血液です。
まだ赤みのある血液であれば、間違いも少ないと思いますが、変質してきた血液であれば、分からず油性処理を行うと余計にとれにくくなります。
タンパク質のシミは、ドライクリーニングしてから、染み抜きしようと思うのも間違いです。
タンパク質は、油性処理(ドライクリーニング)すると、酸化が進みとれにくくなります。
タンパク質は必ず、先にタンパク処理、水処理してください。
でも、目視では判断つかないって時ありますよね?
その時は、シミの色や付き方である程度判断できることもあります。
黄色、茶色系・・・水溶性やタンパク質かな?
黒、くすみ系・・・油性や不溶性かな?
生地の上に乗っているシミ・・・タンパク質か不溶性かな?
染み込んでいるシミ・・・水溶性かな?
などと予測ができます。
予測してから、処理に入らないと落ちなくなることがあります。
落ちなくなるものの代表的なもので言えば「ボールペン」のシミです。
薄く付いたものは案外簡単に取れますが、濃く付いたもので、薄く残る事ありませんか?
これは、「ここまで薄くなったけど取れない」って表現をしがちですが、「少しだけ残してしまった」と言う表現の方が正しい表現になります。最初の処理が大切と言う事です。
これには、染み抜き剤の塗布の仕方に問題があります。
染み抜き剤を付けて処理しますよね。
言葉にすると、「付けて」なのですが、感覚的には、「浸けて」と言う方が合っています。
「中の中まで浸透させる」と言う事が必要になります。インクは特に(ヘラなどを使って)濯ぎたい衝動を抑えて、抑えて、濯ぐ、試してみてください。
絶対に取れると言う補償はありませんが、手順が目的にならないように、判断し処理をしなければ落とせなくなります。
参考になればうれしいです(^-^)
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