織りの着物と染めの着物

私たちの仕事泣かせの着物それは…

先染めの織りの着物です。

着物には大きく分けて二つの着物があります。

染めの着物 と 織りの着物

染めの着物とは、着物を織ってから柄を入れたり染めたりする、後染と言われる着物です。

一方、織りの着物とは先に糸の方を染めて、その糸を織って柄を表現していく、先染めと言われる着物です。

織りの着物でも、普通のシミ(つけてしまったシミ汚れ)であればあまり問題ないのですが、特にカビで黄変したりするとホントに厄介です。

大島紬などの先染め、つまり糸から染めた着物は基本的に染み抜きをして色補正できません。

生地の構造上、縦糸と横糸それぞれ違う色で織り、柄を表現している着物ですので、縦糸だけもしくは横糸だけなどの糸レベルでの色かけを生地の状態でやることは基本的に不可能なのです。

これは、洋服にも言えることで、縦糸と横糸が違う生地は、安易に染み抜きして色を傷めたりすると直せなくなります。

染めの着物だから必ず直せるという訳ではないのですが、特に織りの着物の保管には十分注意してください。

保管環境の見直しや、定期的なチェックしてみてください。

パックするだけで安心な無酸素パツク

というものもありますよ。真空パックとは違いますので、着物が潰れてしまうという心配もありません。

虫干しの必要もありませんので、お近くの専門店で聞いてみてください!

ホントにおすすめです(^-^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?