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【2-21】人との距離(~502日目)

雨が降らない

豪雨災害に見舞われて大変な思いをされている人たちもいれば、雨が降らずに作物が思うように育たず困り果てている人もいる。
つくづく、人の力だけではどうにもならないことを思い知らされる。
東京でコンクリートに囲まれて暮らしていると、テレビのニュースや映像を見て想像することはできても、お店に行けばいつもと同じように食べるものが並んでいるし、エアコンの効いた部屋の中で外に出ないという選択もできたので、実感が伴ってはいなかったのかもしれない。

養蜂場で、ハーブを育てながら、見よう見まねで農業の真似事などしてみたりしている。
基本的には、放置栽培。(物は言いよう…)
当初思い描いた花園とは程遠いわけだけど、せっかく植えたんだから、少しは食べられるものができるといいなと思うわけで。

しおしお

ところが、ここ数日全く雨が降らない。
地面はカラッカラ。
放置栽培中の作物は、葉がしおれて、干からびていく。
手こずっていた雑草でさえも、元気をなくしていく。
このままでは、サツマイモ祭りを開催することができなくなる…。

とにもかくにも、朝から水を撒く。
…みるみる乾いてしまう。
畑の隅に雑草を集めて、1年以上放置した結果いい感じの堆肥になった土や枯れ草を茎の周りに集めて水を撒いてみると、水を含んで乾くのを抑える効果がありそう。
さて、どうなることやら。

カブトムシ

そんなこんなで、堆肥ゾーンを掘り返していくと、成虫になって外に出てくるタイミングと合致したカブトムシが、次から次へと飛び出してくる。
シャベルや鍬を突き刺すと、カブトムシごと潰してしまうので、結局丁寧に土を手ですくっていくことになる。
カブトムシが育って産まれてくる様子なんて見たこともなかったし、カブトムシのメスが「ぶーちゃん」って呼ばれていることも知らなかった。

穴だらけ

数日前には、雄ばかりいたのに、今週はぶーちゃんばかり飛び出してくるんだけど、もしかするとカブトムシの雄雌の羽化のタイミングって少しずれているのかもしれないな…。
などとムフムフ考えつつ、しばらく観察。

カブトムシ

虫全般「超」苦手だったけど、ミツバチたちのお陰で苦手ではなくなってきている不思議。
知らないから怖い。
知ると怖さが興味に変わる。
三日に一回は同じ考えが頭の中を通りすぎる日々。

健康第一健康大事

外で身体を動かす仕事をして一年半。
慣れない動きが続いて、あちこち痛いと感じつつも、なんとかかんとかそんな自分の肉体とお付き合いしてきた。
ところが先日、左足の人差し指が痛くなった。
痛いけど我慢できるので放置していると、関節が腫れてきた。

私は、関節技系の痛みには強いと自負している。
自転車でコケてろっ骨を折っても、そのまま自転車で帰宅して二階の部屋まで自転車を持ち上げて運べちゃったし。(どんな自慢だよ…)
多少あちこち痛くても、物理的に動かない時以外は動けるし、楽しい事があれば動ける。

ただ、メンタルは最弱であると、こちらも自負している。
なので、先生に「病気ですよ」と言われると痛くもなかった腹まで痛み出してしまう。
今まで気が付いていなかったのに「痛いはずなんだけどなぁ」なんて言われたとたんに、シュンと萎れて病弱気分になる。

なので、できるだけ病院には行きたくない。
でも、今は動けることが何よりも重要なので、四の五の言わずに病院に行くことにした。

レントゲンを撮影してもらった結果、石灰が溜まっていた。
肩とか股関節にできることが多いらしく、珍しいパターンなんだとか。
珍しいと言われると、プレミア感あってそれはそれでなんだか特別なものができたような気もしなくもないけど、つまりは加齢も一つの原因みたいなので、ありがたくもない。

こうして、少しずつ思うようにならなくなっていくんだろうけど、身体だけじゃなくてメンタルも鍛えていかないと、身体より先に気持ちで負けてしまいそうなので、心の筋トレを開始することにしよう。
変わりはおらんのだ。

今週の収穫

畑に植えてあるみょうが。
放置栽培向き。
少しずつ芽が出始めたので、収穫。

みょうが

モサモサに生えたローズマリーも収穫がてら乾燥させる。
今後、蒸留やオイル含めて、商品化できないか考えよう。

すごい香り

うまくできないことばかりに目が向いてしまうけど、できたことの方に目を向けると案外自分に向いていることが見えてくるのかもしれないな~などと思ったり。

週末、友人が出演するイベントが秩父であるということで、秩父と言えばと思い出してくれたらしく、小鹿野町にも来てくれることになった。

2023年7月23日(日)『OtakuSong DJ Fes』in 秩父ミューズパーク 野外ステージ #オタソンFES - TwiPla

フットワークが軽く、面白い事を面白がる嗅覚の持ち主の友人も急遽誘って、小鹿野町ひきずりまわし見学ツアー。

イベントも見学させてもらったのだが、今まで全く興味を持ったことがない世界観。友人が関わっていなければ、知ることもなかったし、どちらかというとちょっと偏見を持っていた。
「オタク」という言葉の持つ意味は、私が学生の頃のそれとは随分違ってきているようで、そこにいたのは「好きなものを好きに楽しむ人たち」だった。
同じ年の友人は
「自分が高校生の時は、ひた隠しにしていたけどね。今の子たちは全然違う」と笑っていた。
異常なまでに自意識過剰な青春時代を過ごし、今でも脱却しきれているか自信のない私からはとてつもなく眩しく見えた。

「嫌われない」努力をするよりも「嫌わない」方がいいな~と思った。
大きな収穫だった。

親しい人たちから距離の離れた生活をしているけど、物理的に距離が離れたからこそ、会う機会ができたり増えたりしているし、ミツバチやはちみつを通じて、連絡を取ったりすることも増えた。
いつでも会えると思っていると、ついつい出不精になってしまうけど、案外物理的に距離がある事が逆に人との距離を縮めているのかもしれないな。

「スープの冷めない距離」でいられたらよかったこともたくさんあるけど。

ひまわりとミツバチ

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