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【12】5/30〜6/3 採蜜開始~収穫の喜び~

5/30(78日目)新しい拠点準備

 不安定な天候の日が続くので、晴れ間は貴重。天気予報とにらめっこしながら、内検を進めていく。
 N5群の内検と、蜜枠の回収。ひたすら黙々と作業を進めるも、5群でヘロヘロ。やっぱり体力をもっとつけないとだめね。
 午後になって、役場や協力隊の兄貴たちが助けてくれて、新しく借りた養蜂場に、テントの枠を運ぶのを手伝ってくれた。一人でできないことだらけで、助けてもらってばかりで、本当に感謝しかない。

忙しいとか言いながら隙を見て安納芋を植えたり

5/31(79日目)蜜絞りの準備を

 あいにくの雨。だがしかし、蜜を絞る機械を洗浄したり準備に勤しむ。雨なら雨なりに、やりたいことが山ほどある。こちらで知り合った歳の離れた友人の家に行って、色々質問する。教えてもらった上に、昼ご飯をご馳走になり、さらに野菜やパンまでいただく。最近は頂き物で生活している気がして、またもや助けてもらってばかりなり。

癒される

6/1(80日目)蜜絞り!

 ようやく初蜜絞り。養蜂を初めて80日目。ハチだけに記念すべき日になった。
 師匠や役場のIさんSさん、協力隊のみなさん、続々と覗きに来てくれた。
 収穫の喜びというか、みんなで分かち合えるのって、こんなに嬉しいものなのかと、泣きそうになった。
 何もかも初めて尽くし。機械の使い方だけじゃなくて、物の配置も手順も試行錯誤しながら進めていった。
 初めてコックを開いて、蜜が流れ出した黄金色に輝く蜂蜜は、本当に美しくて、ミツバチ達が一生懸命に集めてきたくれた自然の光は愛おしくて尊かった。
 ミツバチ達は、一生をかけてティースプーン1杯分の蜜を集めるという。私は環境問題の解決にそれほど熱心に取り組んできたわけではないけれど、自分が自然と共生することを生業にしていく以上、切り離せない問題だということだけは、わかるようになった。
 自信を持って食べてもらえる蜂蜜を作るためには、周辺の環境が大いに影響するし、自分のところだけ農薬をまかなければいい、ということにはならない。ミツバチ達が飛ぶ環境全体がクリーンでなければ、自信を持った蜂蜜にはならない。素人だからこそ、何もわかっちゃいないからこそ、できることだけは生真面目にやりたいな。

6/2(81日目)興奮冷めやらず

 昨日の初搾りは、収穫祭のような祭りのような気分で、一晩中興奮冷めやらぬ状態だった。熱心に遅くまで手伝ってくれたRさんと打ち解けられたのも、収穫祭のお陰か。
 引き続き、収穫祭二日目。昨日ほどの作業はないし、慣れてきたのでスムーズに蜜絞り。
 協力隊仲間も駆けつけて、二日間お祭り状態だった。
 なにより、みんなが楽しそうにしてくれていたのが嬉しくて、全部の作業じゃなくても、自分一人だけじゃなくてみんなでワイワイやれるような収穫祭は、来年もできたらいいなと思った。

一斗缶25キロ(中身は24キロ)

6/3(82日目)祭りのあと

 二日続いた収穫祭も終わって、祭りの後の片づけと掃除。蜂蜜でべたべたになった床を水拭きして、道具を洗浄して。普段なら片づけは面倒なことなんだけど、嬉しさの余韻で乗り切っていける気がした。

早く届け

 ミツバチの巣箱に、蜜を絞った後の巣枠を戻す。巣脾と言って、巣の形は残っているので最初から巣を作って蜜を集めるよりは、ミツバチ達に負担も少ないだろうし、分蜂の助けにもなるかと。
 ただ、そこまで細かく内検するわけではないから大丈夫だろうと高をくくって、軽装備で作業したのが仇となり、足を刺されまくってしまった。
 交通事故も初心者よりも少し慣れてきた時の方が多いと聞いたことがあるが、今回のはまさにそれ。ひどい刺され方をして、意気消沈。

めっちゃ腫れてる…

 協力隊Mさんから相談を受けて、蜜ろうを使ったイベントに協力できないかを思案。私が提供できる蜜ろうはそれほど多くないので、地元の養蜂家さんに相談を持ち掛けてみる。いつも何かと助けてくれて、気軽に相談に乗ってもらったりしていて、今回も採れた蜜ろうを用意しておいてくれた。
 奥様からも差し入れを頂いて、結局いただくばかりになってしまった。
 養蜂家は同じ地域でも、人によってやり方が違う。何が正しいかは誰にもわからない。それゆえ、なんとなく地域の中でも話す人話さない人がいたりする。それはそれで、問題はないけれど、外から来たひよっこの私は、そういう枠組みから外れたところで、誰からでも色々なことを教わりたいし、あくまでも個人として仲良くしていきたいと思っている。
 グループ活動は、小学生のころから苦手だったんだよなぁ…

煮溶かしていくぜ

王台が…

 そんなこんなでバタバタ過ごす中で、分蜂に向けて育てていた王台が無残に破壊されていた。(私がしたのかも)
 仕方ない。一から出直しだ。

長っ!
ノウ…

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