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【36】11/14~11/18 わらしべ長者な生活

11/14(249日目)冬越しはまだか

朝晩の冷え込みが強くなってきたので、そろそろ冬越しの支度をしたいところだが、オオスズメバチがいまだに襲ってきている。
サイズが大きいのが多い気がしているんだけど、もしかすると越冬組の女王バチの可能性があるのでは…とのこと。
ミツバチの女王は、働きバチと形が違うので見てすぐ判別できるが、オオスズメバチの場合、サイズが大きいだけで、個体そのものにはあまり違いがないように見えるので、判別が難しい。
いずれにしても、もう一週このままの状態で様子見を続けることにした。
毎日自然と向き合って、毎年自然と向き合って、それでも毎日毎年違う。

先週、首筋を刺されながら合同した群。
どうやら仲良くなってくれた様子で、一筋の光。
新聞紙を食い破って、お互い問題なく行き来できていてよかった。

新聞紙が食い破られて仲良しになった

11/15(250日目)雨模様

久々に雨が降った。
秋晴れが続いていて、気持ちよいけれど少しは降らないと乾ききってしまう。
雨の日には雨の日にやりたいことを。

金剛院 異空間

友人のふくべえの様子を見に行って、一週間超えられるかわからないと言われていたのに、ゆったりと生きていてくれた。
動物の生命力。
人間以外の動物は、自ら死を選ぶことはないらしい。
ミツバチは、攻撃して針を使ったら死んでしまうけど、死のうとして攻撃しているわけではないと思う。
まずは、とにかく生き抜こう。

どわっ
うるさいにゃーのポーズ

11/16(251日目)打ち合わせ

朝一の打ち合わせ。
基本的に自分の作業をしているので、役場に毎日行くわけではないのだけど、たまに行くと周りの人の話を聞くことができて面白い。
役場と一口に言っても、様々な部署があるし、部署によって全くやっていることが違うので一概には言えないけど、私が所属している部署に関して言えば、仕事量多いだろうな…と思う。
首都圏とそれ以外の地域では、内容も違うと思うし大変さも違うと思うけど、「お役所仕事」と言われるような内容とは違う気がしている。

前職で官公庁に訪問することがあって、「お役所仕事だなぁ」と思うことがなかったわけではないけど、それはそこで働いている人達の仕事ぶりというより、そもそもの仕組みに問題があると思う。
組織が大きくなればなるほど、個人で決められる範囲は狭まっていく。
かといって、世の中の仕組みは個人が自分でできる範囲で生活することはどんどん難しくなって、組織に所属していなければできないことも多くある。
その中で、小さい組織はどんどん淘汰されて、大きな組織しか残らなくなっていく。組織が大きくなれば個人の声は届かなくなるという悪循環。
無限ループから抜け出した自分が、この先、生き抜いていくことができたなら、少しだけ違った景色を見ることができるんじゃないかな…なんて思っていたりする。

ヘリが飛ぶ

11/17(252日目)車修理

地元の車屋さんに修理をしてもらう。
中古の部品を取り寄せてくれて、10分もかからずに修理終了。
事故のお相手の車の修理代が思ったよりも高額になるようで、心底凹んでいたので、本当にありがたかった。
こんな風に、地元で気持ちよく仕事をしている人たちが、気持ちよく生きていくことができるのって、いいな。

協力隊仲間が作業場を訪ねてきてくれたので、お茶しながらおしゃべりをしてみたり。
なんとなく、ゆるっとできる場所を作りたいなという、ゆるっとした目標があるんだけど、具体的に想像を膨らますことができた。
外から来た人も、元々暮らしている人も、年齢も性別も関係なく、一息つけるような場所にしていけたらいいな。

巣箱作りも上達してきた

11/18(253日目)わらしべ長者

いつもお世話になっている先輩が、作業場を訪ねてきてくれた。
お茶を出してミツバチ談義に花を咲かせる。
そして、新米を頂く。

ドンっと気前よく

田舎で暮らしていると、都会と違って車が必須でガソリン代がかかる。
冬の寒さを凌ぐのに必要な灯油代も高くなっている。
ミツバチを飼うのに想像以上の初期投資が必要で、予算はとっくのとうに使いきってしまった。
激安のチェーン店もない。

ところが、わらしべ長者的に色々な頂き物をすることが多い。
季節のお野菜、果物、お米…などなど。
食費に関しては都内に暮らしていたころと比べ物にならないくらい、周囲の人たちに助けてもらっている。
独り暮らしということもあるけど、毎日食べていくには、ありあまるほど。
なにはともあれ「食べられる」というのは、安心できるのだ。
そうして今日も、生き抜くのだ。

紅葉越しの巣箱
真っ赤!
石畳ともみじ
この景色独り占め

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