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【3-29】気持ちの5馬力(~923日目)

秋の味覚

小鹿野町に来て3回目の秋。
本当にありがたいことに、色々な方から食べるものを頂く。
秩父界隈だけではないと思うけど、恩返し文化というか、してもらったことはちゃんとお返しする風習がある地域なので、頂いた分お返しできなくて心苦しかったりもしたけれど、「同じだけ返せるとでも思っているのかね、私は…。」の境地に達してきた。

ぷりぷりのなーす!

そもそも、お返しを期待するような人たちでは無いし、仮にそうだったとしても私にお返し能力が無い事は、一目瞭然なわけなので、もうね全力でありがとうございます!というしかないのです…。はい…。

せめてものお手伝い

耕せる場所はたくさんあって、自分で野菜を育てようと思えば、いくらでも挑戦できるんだけど、やってみてわかったのは「そんなに簡単じゃない」ってこと。
なんでもそう。
テレビで見るのはほんの一部分。
なんでもやってみてわかる。
植えただけで実るわけじゃないんだよな。

三峰いんげん

それでも、少しは何か作れるようになりたいし、できる喜びがあるのでちまちま畑の真似事のようなことをしてみてはいるけれど、私の畑でできたものだけを食べて生活しろと言われたら、速攻飢え死にすること間違いなし。

助けてくださっている周囲の皆様、ありがたく頂戴いたします。

ミョウガぷりぷりー
甘酢漬けにしたー

話は少し飛ぶけれど、魚柄仁之助さんのエッセイが好きで、愛読していた。
頂いた食材を無駄にせず全て食べつくす感じにわくわくした。
けれど、実際は食べきれないほどの食べ物を手にすることの方が少なかったので、実感することはあまりなかったけれど、今の生活は当時憧れた「無駄にせず食べつくす」感覚を実践できるのが、楽しくて仕方ない。

今日もまた、目の前の食材を、どうしようかワクワクとしているのです。

頂き物三昧

エブリイジョイン君

とうとう念願のエブリイを入手したぞ~!!
購入までのいきさつは色々あったんだけど、かなり早い段階から、欲しい車はエブリイ一択だった。

東京にいるころから、なぜか「エブリイ、かっこええなぁ」って思っていたけれど、初めて中古車を買いに行った時に、状態のいいのは値段が高かったこともあったので、15年選手のワゴンRで車生活をスタートすることになった。
そもそも、車は走ればいい程度の興味しかなく、性能とか見た目とかについて、あまり詳しくない自分にとって、最初に購入したワゴンRは一生忘れられない相棒になった。

懐かしい

2年半ゴリゴリに乗りまくった。
いきなりブブンブブンとうなりをあげて停車寸前になったり、高速道路で事故ったばかりの現場を通りかかって何かの部品を踏んづけてパンクしたり、とんでもない山道を一緒に旅したり。
割と遠方にも一緒に出掛けた次の日、なんだか疲れてしまったのかエンジンがかからなくなったり。
色々な事が合ったけれど、本当によく働いてくれた愛着のあるワゴンRともいよいよサヨナラの時。
目の前にあるのは、念願だったエブリイジョインさん。

ずっとあこがれていた車を目の前にしているのに、今や化石となったMDプレーヤーも搭載されていて、腐っても当時としてはグレードが高かったであろうターボ付きの、塗装がところどころ剥げていたりするワゴンRとお別れするのが何だか寂しくなってきた。
でも、ごめん。
2台持ちする余裕なんてないんだ。

後ろ髪惹かれる思いで、ドドンと待機しているエブリイに乗り込んだ。
ジョイン君、君は今日から私の相棒だよ。
よろしく頼む。

そんな気持ちでアクセルを踏んだ。
…おそっ。

ねえ、君、なんだかとても、のんびりなんだね…。
そっか、ターボなんて付いてないもんね。
そっか、四駆なんかじゃないもんね。

秩父ミューズパークの坂道を、うんこらしょどっこいしょ、と言った面持ちで、ぐんぐんと…否、ぐずぐずと登る。
アクセルを踏みしめたら、「うぉー!!!」っと雄たけびだけは立派に、スピードはそのまま登る。
愚鈍。
でもね、荷物めっちゃ詰めるし、荷台で足伸ばして寝られる。
もうね、愛着しか湧いてこない愚鈍さなのよ。

相棒、君とは長い付き合いになるぜ。これからもよろしく。

いつもの道具が余裕で積める!

気持ちの5馬力アップ

てなわけで、車好きの旧友に自慢をする。
私にとって、エブリイは世界一かっちょいいんだから。
じいちゃんが仕事で使っていたエブリイのお下がりに乗っていたっていうんだから、おぬし絶対エブリイ好きだろ…

「エブリイ購入記念に、エブリイ5馬力アップさせるパーツ送った。取り付けに関しては、届いてから伝えるから」と連絡がくる。
これは、私に取り付けなんぞできるのだろうか…。
少々の不安と期待が入り混じった気持ちで5馬力アップを待つ。
速攻ポストに封筒が届く。
「え?何?封筒???」

え…??

中を開けたら、ターボパーツ。
車のこと知らな過ぎるし、車好き界隈の笑いのセンス、わかんないよ…。
始めてインド映画見たときのポカーン。
でも、車好き旧友のしてやったり顔が想像できて、なんかじわじわ面白くなってくる。

「昔から「ステッカーチューン」とか「エンブレムチューン」って言って、「気持ちの5馬力アップ」なんて言われていたんだよ」
というメッセージを読みながら、車を手に入れた喜びを共有してもらえる友人がいるのが、嬉しくなってきて、私の気持ちが5馬力アップした。

どこに貼り付けるか散々迷った挙句、オススメされた場所全てに反逆して、自分の好きなところにペタリと貼り付けた。

ここだろ…


結果、
「ハッタリかましたいのか、謙遜しているのか、ブレている感じで、ちょっとおもしろい」感じに仕上がった。
ありがとうな。

山の天気と防草シート

巣箱のしたに防草シートを張る事に決めた。
養蜂を始めた一番最初に、防草シートはイマイチよろしくないという話を聞いて、敷かないでいたんだけど、色々試してみた結果、ほとんど影響なさそうということに落ち着いたので、草よけと観察のしやすさを優先して、防草シートを張る事に決めた。

夏の間、のびのびと育ちまくった草を刈りつつ、掃除をして地面をならしてシートを張っていく。
数メートル進んだところで、汗だく。
夏の暑い間、息を潜めていた蚊が、涼しくなって勢力を増してきて、顔中刺されまくる。

しんどい…💦

通知もしないで早朝から始めるインスタライブは、時々見ていてくれている人がいて、声をかけてくれたりするので、まあしばらく気まぐれに続けてみようかなと思いつつ、シート張り中は動画にもできず孤独な作業。
今までだって基本は孤独な作業なのだけど、誰かに見せると思うと少しは気が張るというか。
なんとなく、子どもの頃に言われた、
「誰も見ていなくても、おてんと様は見ているよ」
的な感覚に近いものがある。

人に見られているからやるんじゃなくて、誰にも見られていなくてもちゃんとやろう、という感じか。
というよりも、誰にも見られていなくてもやりたいと思えることをやろう、かな。

そんなこんなで、何とか張り終えた。
現状ミツバチを飼うのに、二か所の場所をお借りしている。
自分が飼育したいと思っている群数を置くスペース全ての整備が終了。
さあ、待ってろ!来年!

しきおわったー!

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