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【2-35】もう11月なのに…(~598日目)
もう11月に入るっていうのに、日中20度を超えて半袖でも少し作業をしたら汗をかく。
秩父の寒暖差は激しく、朝は10度を下回る。
人間の身体は、一年も同じ土地で過ごしたら慣れてきそうなものだけど、どうなんだろう。
ミツバチは…というと。
オオスズメバチ襲来
週末に思い切ってトラップを外し、2日後。
巣箱の前に大量のミツバチ達の死骸が。
近くにオオスズメバチが飛び回っている。
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去年に比べてオオスズメバチが少ないと感じていて、さすがにそろそろ大丈夫だろうと油断したのがいけなかった。
夏の暑さの影響か、今が暖かい影響か。
定かではないけれど、去年より出現も遅かったように感じる。
とにもかくにも、ミツバチ達の巣門に再度トラップを取り付け、粘着シートでオオスズメバチを捕獲する。
そのまま一晩おくと、あっという間にオオスズメバチでいっぱいになった。
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ずっと巣箱の前で門番していれば、被害は出ないかもしれない。
自宅の庭先で、毎日ミツバチを見ながら生活できるのが理想ではあるけれど、今の私には現実的な方法ではないし、仮にできたとしても、オオスズメバチが襲ってきてからミツバチ達が戦って殺されてしまうのは、あっという間の時間だ。少し目を離せは惨劇はまぬがれない。
スズメバチトラップも、防御の意味はあるかもしれないけれど、完全に防げるわけでもなく、トラップ越しでもミツバチは戦ってしまう。
困ったものではあるけれど、来年は夏前の対策を早めにして、近くに来るスズメバチを減らすようにしよう…。
とはいえ、スズメバチは物理的な防御ができるので、まだマシで…。
ダニの被害
夏を越えて少し涼しくなってくると、ミツバチ達はウインタービーを増やし始める。
それと同時に、ダニも増えていく。
女王蜂が産卵した巣房に入り込んで、ダニが産卵して幼虫に寄生し、数を増やすので、ミツバチの数が増えると同時にダニも増えていく。
夏前にある程度対策をできていれば、ダニの増殖も抑えられると思っていたけれど、採蜜シーズンに薬を使わないで乗り越えようとしているので、なかなか難しい。
養蜂家を名乗りたいけれど、この被害を目の前にすると養蜂家と名乗るにはまだまだだな、と思わざるを得ない。
ダニに寄生されバロア病を発症してしまったミツバチは、巣箱を追い出され、飛ぶこともできずに周囲を這いまわっている。
幼虫から羽化できないこともあって、蛹はびっしり蓋をしていてほしいのに、ところどころ穴が開いてしまう。
この病気と闘っていかなくては、未来はないんだよな…。
色々と模索中。
そして、この被害にあったミツバチの写真を、忘れないためにもちゃんと撮っておくことにする。
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養蜂場の改修
最近は熊の被害が相次いでいると聞く。
養蜂場は熊に取って格好のえさ場になるので、狙われたらひとたまりもない。
防御のために、電気柵を張り巡らせているのだが、夏の間草が生えまくり、電柵に触れてしまうと、効果が弱まる。
とはいえ、柔らかい草だけではなく、頑丈なチカラシバに悩まされ、手で触れば切れてしまったり、鎌でも刈り切れずに困り果てていた。
熊と草なら、熊の方が恐いので、防草シートで覆うことにした。
ついでに、防草シートを全て張り巡らせてしまおうと決意。
スターパイセンに依頼して、電気柵の張替をお願いした。
私はつい面倒臭がってしまう所、仕事が丁寧なパイセンは、防草シートを張り替える時に地面をきちんと均しておいた方が良いという。
やってしまえばあっという間の作業なのだけど、このひと手間をやるのをつい億劫がってしまっていた。
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電柵の補修方法も教わり、巣箱を少しずつ移動しながら防草シートも張り替え完了。
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以前防草シートは蒸れることがあって、ミツバチにとってあまりよくないという話も聞いたので、通水性が高いものを選んでみたんだけど、効果のほどは如何に…。
なにより、見た目がイマイチというか風情がない。
風情でミツバチを飼えるわけではないけれど、なかなかに悩ましい。
せっかく、紅葉が最高に美しい養蜂場、もう少しなんとかならんものかと、今後も試行錯誤を繰り返していくつもり。
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胡桃拾い人間
散々拾ってきた胡桃。
実は私が姫胡桃だと思っていたのは、鬼胡桃。
胡桃拾いをしていたら、地元の方が教えてくださったので、ついでに本当の姫胡桃も拾い集める。
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自分で育てた小豆は、青虫と鳥の餌を作ったことになってしまっていて、私の口には入らなった。
作物を自分で育てて収穫するのは、容易な事ではない。
その土地に合ったもの、合わなくても合わせられる技術は今のところ私にはまだない。
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そこにいくと、自生している山菜や木の実は、この山の中で自分たちの力で長い間繰り返し成長し実をつけているんだから強い。
ありがたく頂きながら、食費を浮かせていく~。
胡桃を拾い、洗い、乾燥させる。
乾燥させた実を水につけてから、乾煎りする。
しばらくすると、パカッと隙間が空く。
そこにナイフを差し込んでひねると、あれだけ固かった口が簡単に開いた。
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中からは綺麗な胡桃の実(とは言わないのか)が出てきた。
感動~。
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鬼胡桃は、胡桃独特のほろ苦さもあり力強い香りと濃厚な味わい。
姫胡桃は、苦みが全くなくアッサリとしている。
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どちらも、殻を割らずにおいておけば、日持ちもするし保存食になる。
何より美味い。
口を割った胡桃に少し塩を振りかければいいつまみになる。
知らなかった事なんだけど、胡桃を殻ごと輸入するのは禁止されているみたいなので、殻付きの胡桃はすべて国産なんですって。
気温は下がらねど、ちゃんと秋になってきている。
今年も紅葉の独り占めを満喫するとしましょう。
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