見出し画像

私が経験してきた仕事の中で、ブラック企業ナンバー1に輝いた「京都たけうち」での仕事

はじめに

今まで主に不動産仲介業集客反響獲得についてのことをメインに、いろいろな記事を書いてきました。今回は、私が現在のHAPPYROOM 株式会社を起業する以前の、勤め人時代を振り返ってみたいと思います。

私も自分のお店を持つ前に、いくつか職を経験した中でダントツに「あれは、ブラック企業だったな…」と思える、今はもうありませんが、呉服屋の「京都たけうち」について、そこでの過酷な経験や集客方法について振り返ってみたいと思います。

入社の経緯

時は約20年前。就職氷河期の時代です。大学生だった私の下宿先のアパートに一通のハガキが届きました。それが「京都たけうち」からのハガキであり、文面は、とても魅力的でした。

・ 35歳で社長になれる!!

・ 売上絶好調!毎年売上がUP!!年間5億!

・ 社内独立制度有        など

当時の私はポンコツの大学生であり世間知らずでした。そんな私でも「着物」等の和服は、そうそう簡単には売れないんじゃないか…とは思っていました。それなのに「売上絶好調!毎年売上がUPしている!」とは一体どういうことなんだろう??と逆に興味を持ってしまったのです。

そこで就職活動の一環でインターンシップのような形で学生数人で京都たけうちに行くものに参加をすることにしました。当時のダイエーの中にテナントの1つとして京都たけうちも入っていました。ダイエーの中に入っているということで特段の怪しさもなく、、結局私は入社してしまいました。

基本の販売方法

やはり着物は、待っているだけでは売れませんでした。そこで、見込み客新規客開拓のために、手紙・電話・訪問でアピールをするのです。振り返ってみるとひたすら電話を掛けていました。2日間ロールプレイグをして電話練習も行います。20日間程ひたすら電話をかけ、1日で販売会の会場設営準備、5日間販売会を行います。そして大体4日間で1ヶ月の売上を作っていくという販売スタイルがとられていました。販売会も毎回毎回が販売会ではなく、月ごとに催しを考え物産展のような感じです。

そういった際に、冠婚葬祭などの小物だけ探してると言って足袋だけ買っていくようなお客様にも名簿を記入してもらいます。単価の小さいものでも購入してもらえばお客様情報をキチンと集めていました。それだけではなく、怪しい業者が扱っている「成人名簿(もうすぐ成人式を迎える子供の名簿)」を買い取り、確認した住所にひたすらダイレクトメールを送りつけます。大体DMが届いた3日後位を見計らい、更に電話も掛けて営業をしていました。

ブラックを実感

こんな営業活動の中で、私の店舗の上司はまだ優しいほうでした。売上ナンバー1の他店舗の店長はものすごく怖い人だったようで、そこの営業マンは車に乗せられ住宅街で突然降ろされます。ほぼ拉致です。そして「新規客名簿30人分集めるまで帰ってくるな」と圧をかけられるのです。怖いですね…

私にとって苦痛だったのは、朝10時~夜9時まで左手にガムテープで受話器を固定されたことです!!ダイエーという今でいうショッピングセンターの一角ですが、お客様からは見えない店舗の裏の部分には電話がズラリと並んでいて、そこに7人位が並んで座り、それぞれ手には受話器を固定されて…ひたすら電話を掛けまくるという日々がありました。想像して頂けば分かると思いますが…きつい!私もノイローゼになりかけました。

大体家人が在宅の時を狙うと、電話が繋がるのは夜が多かったと思います。そこで親父さんが出たりすると一喝され電話を切られてしまいます。この電話の最悪な点は、切られて終わりではないところです!毎月毎月何かしらの販売イベントを行っているため、今月切られても、新しい月になり新イベント開催となれば、先月切られたお宅にも再電話をしなければならなかったのです。DM送ったり、しつこく電話をすることになるので、嫌がられ電話を叩き切られたり、怒鳴られたり…そんな日々に疲れ果てた私は新卒で入社後1年2ヶ月位で退職することとなりました。

集客方法

振り返ってみると「本当にブラックだったな…」と思いますが、集客の基本だったり礼儀だったりといった基本を「京都たけうち」に教えてもらったのかなとも思えています。

ただ店舗で販売しているだけではなく、集客のために年12回イベント企画を考えたりして、それなりに工夫がされていました。

こけてしまったり、魅力がなくて集客できない企画もありました。例えば「ご来場の皆様に高級食パン1巾プレゼント!!」パンはイベント5日間分で50本位用意してありましたが…この企画は集客失敗していました。

反対に100%売れる企画というものあって、「この中のどれが好きですか?浴衣コンテスト」なるものです。様々な柄の浴衣、5種類を用意しA~Eとしておきます。気に入った浴衣の記号と氏名住所連絡先を記入してもらい応募箱に入れてもらうようにします。抽選で5名様に、浴衣をプレゼントしますよとなっているので、結構応募が集まります。

これには裏が2つあって①応募者全員を当選させるということと、②浴衣は反物(生地)のプレゼントという点です。

プレゼントされるのは生地のみなので浴衣に仕立てる必要がありますが、当選すると嬉しいので来店してしまうという心理を利用しています。でも浴衣に仕立てるには¥8,000が必要であり、仕立てるために採寸も必要になります。採寸のためにイベント会場に来店してもらうと、受付を通ったあとに奥での採寸になります。会場は受付➡採寸➡振袖コーナー➡普通の着物➡目玉の着物(有名作家)➡喪服コーナー などとなっていて、浴衣の採寸をしたあとの様々な販売ゾーンを通っていかないといけないようになっています。

色々な販売ゾーンを通ったあとに、購入せずに通ってきたら、最終的には喪服ゾーンなのは「喪服は人生で必要ですよ」と言うためなのですが、、実際お葬式に参列のために着物で現れる人っていないですよね。でも、何かしらそれらしい理由をつけて売りつけていました。

まとめ

私のブラック企業お勤め体験を振り返ってみました。今の時代ではパワハラになってしまうようなことが行われていたなと思います。

でも諦めずに集客に向けて電話を掛けてみたり、告知のDMを送ったり、毎月毎月反響や集客のための新しいイベントを考えることなどは、今の仕事でも使っていくことのできるノウハウだと思います。さすがに、ガムテープで受話器を固定することはできませんが、「京都たけうち」で学んだ1件でも多く見込み客を探して販売のチャンスを得ようとする姿勢だけは今後も取り入れていきたいと思います。

家の購入後にこんな楽しみ方もありますよ~YouTubeでご紹介!!

不動産集客のためのノウハウ動画随時配信中!!
◆100名限定◆で、無名な小規模不動産でも
おじさんでも集客できる解説動画プレゼント!!
まずは、ともだち登録から😊 ↓  ↓  ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?