日記の整理②-EDAYAについて

2014年、1月21日、大学3年生の時の日記にこんなことが書いてある。

「美術の分野にずっと興味があったけれど、単に美術をやるだけだはなく社会のことと合わせてやりたい。」

そして、新聞の切り抜きが貼ってある。EDAYAの山下彩香さんの記事。

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山下彩香さんは、山岳先住民族カリンガ族のピアスやネックレスをしている。山下さんは、現地に工房を立てて、地元の原料を使ってアクセサリーを職人さんが作り、そこでデザインに自らも加わって、オンラインブランド「EDAYA」で販売している、というものだった。この時の記事では月30万円ほどの売り上げがあることや、山下さんも、生まれつき右耳が聞こえず、自らも「少数者」としての自覚がある、ことや、自分の居場所を気にしていたことなどが書かれている。カリンガ族に関わることで、山下さん自身も解放された、とのことだ。

この頃、そういえば、山下さんのジュエリーの展示も見に行った。うろ覚えだけど、小さな白い空間に、綺麗に、ピアスやネックレスが並べられていた、、という、ざっくりした印象しか残っていない。山下さんとも少しお話しした。けど、この頃の自分は、あまり山下さんと交わせる言葉もなかったように思う。

この記事、今見返しても、良いなあ、と思う。

ちょっとそういう、社会貢献と、美術の融合のようなものに憧れていたし、結構こういう感覚は自分の軸に近いものだと思い込んでいた。アフガニスタンのバッグを作る女性とかもいたなあ、、、そういう辺境後で、デザインとビジネスで活躍する女性、、のような感じ、、は、自分の憧れのモデルだったかもしれない。

私も、大学卒業後、デザインを勉強して、地方のデザイン事務所に就職して、地域の農産物の良いところを伝えるような仕事をしようとしたけれど、実際やってみると、デザイン業務は結構大変で、一人暮らしが寂しいやら、会社で働いていると色々と苦しいやらで、一年でやめてしまった。

まあ、自分の内側がぐるぐる状態だった、当時は。今は自分を整えている。もう一度、何か新しいものが、私の内側から芽吹くと良いなあと感じる。

この世界には、すでにたくさん原石のような物が存在していて、そこを何かバランスの取れたエネルギーで関わっていく時に、もっと新しいものが生まれたり、人との関わりとか、循環が生まれていくんだろうな。。

この記事に、自分がやりたかったことのエッセンスのようなものが感じられた、良い感じだ。


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