その瞳にくぎづけ【埴輪紹介所その53】
実際にこんな目の鳥がいるだろうか?
長い首、平べったいくちばし、体型などから推測するに白鳥か。
白鳥だとして、この目はどうなのか。
くぼみの周りに円を描く目。独特の表情が生まれている。
ちなみに、鳥形埴輪の目の標準型は、円い線刻かくぼみのどちらか一方のみ。
脚を見てみよう。
右足、線刻。ラフ。直しにしてもラフ。
左足。この粗さがまたたまらない。
この埴輪は粘土の色合いや質感などもいい。
ちなみに、おまる形の鳥形埴輪の脚は、立体的なものと線刻とがある。
ちなみにが過ぎるが、黒鳥は埴輪時代の埴輪地域にはいなかったらしい。
日本には20世紀に来たらしい。
京都府長岡京市の乙訓(おとくに)古墳群の恵解山古墳出土の鳥形埴輪。
東側造り出し近くの州浜から掘り出されたそうです。
所蔵は長岡京市教育委員会。
同じ古墳からは家形埴輪なども出土。
撮影は『発掘された日本列島2016』(於・江戸東京博物館)にて。
ではまた。
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