見出し画像

お屋根ぱっかりぎりぎり四角【埴輪紹介所その44】

これなんだと思われます?
家だそうです。お屋根があいてます。ドーム? 閉じられないが。
雨が入り放題でも、埴輪だからいいか。いいか?

全体を見れば、

画像4

まあ家か。

下部の縦にのびる突帯(とったい)で、ぎりぎり四角。
何の埴輪にせよ、孔の位置がおかしいけど。

でも

画像4

ここだけ見ると…

鋲いっぱいのヨロイ? 短甲と草摺っぽい。

くびれがウエストっぽい。
脇の孔が腕を出すところみたい。

甲形埴輪もしくは甲を着た人物埴輪を作ろうとして、
途中で気が変わって入母屋造りの家形埴輪になった?

画像3

ひらいた屋根に乗るのはカツオギ。そこから伸びるトゲはおそらく樹串(じゅくし)と呼ばれる飾り。

画像4


千葉県香取市の城山1号墳出土の家形埴輪。たぶん。家だとすると入母屋造り。高さ84cm。
所蔵・展示は香取市文化財保存館。

撮影は2018年、香取市文化財保存館にて。

および、2020年の『発掘された日本列島2020』江戸東京博物館にて。

城山1号墳からは、ほかにも埴輪がたくさんでています。
なかでも人物は興味深い。

久しぶりの記事となりました。うれしい。
酷使しすぎたのか壊れかけた旧PCに別れを告げて、ようやく届いた新PCからお送りしております。SSDのおかげか、速くて助かる。

またね!

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。