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芸術家の線【埴輪紹介所その81】

思い切りのよい線刻がアーティスティック。

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見惚れる。

埴輪の魅力は中空であるという構造によるところが大きいと思うので、これほど線刻に目が行く埴輪はめずらしい。

この線刻は実際の鶏の羽とは違うだろう。
写実的でなくてもリアリティは生まれるという実例。

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顔が欠けているのが惜しいといえば惜しい。特にくちばしが欠けているのが残念だ。
ただ、とさかは残った。
目の左右に耳朶(じだ)らしき円板もついている。

大阪府大阪市の長原古墳群の長原87号墳出土の鶏形埴輪。高さ32.3㎝。

同古墳からは馬形埴輪も出土。

所蔵は一般財団法人大阪市文化財協会らしい。

撮影は2020年『発掘された日本列島2020』江戸東京博物館にて。

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。