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広い背中【埴輪紹介所その64】

前面は

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腕の付け根がフィットするようにカットされている。

そして背面。

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大きく広がっていて前面が見えない。
背後からの攻撃に備えたのか。

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前も後ろも、四角い鋲がいくつもつけられている。

上端は革綴じらしい。

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ちょうど後ろに鉄製の甲が見える。右3つは短甲、左1つは挂甲。
この埴輪の上部のモデルは短甲ということがわかる。

綾杉紋のウエストから下は草摺(くさずり)。
上部に比べあっさりと線刻のみで表現する。

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草摺も広がる。バレエのチュチュみたい。

群馬県藤岡市の白石稲荷山古墳出土の甲形埴輪。 高さ69.7cm。
所蔵は東京国立博物館。

撮影は2020年6月。

またね。

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