訳あって太い脚にもアンクレット【埴輪紹介所その165】
はっきり申せば脚が太い。
しかたない。
粘土を輪積みして中空にする、という埴輪のつくりの都合上、そんなに細くはできない。男子埴輪は袴が太いが女子埴輪は脚自体が太くなってしまう。
座る埴輪みたいに中実なら話は別だけど。別というか、逆に細くなる。
ところで、裸足なのね。
指があるからそれがわかる。
足首の二重のアンクレットを始め、衣装が華やか。
左右非対称の布とか、リボンとか、線刻とか。
いいなあ。
ところで、ちゃんと顔がある。
2009年に群馬の大埴輪展で見たときに女子埴輪が数体あったけど、みんな顔がなかった気がする。だから太い脚だけが気になった覚えがある。と思って図録を見たら、やはり顔がない。
あのあと顔が発掘されたのかな。それともかけらをつないだら合う顔が見つかったのかな。それとも推定復元かなあ。
割れ目、というかつなぎ目が見あたらないところをみると復元かも。
それでも顔はあったほうがいいね。
ちなみに、新泉社の遺跡を学ぶシリーズ077 (2011)を見たらもう顔があったわ。
大阪府高槻市の今城塚古墳出土の女子埴輪。
所蔵は高槻市教育委員会。
撮影は『発掘された日本列島2014』江戸東京博物館にて。
またね。
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