どんな顔で太鼓を叩くか【埴輪紹介所その95】
肩から太鼓を肩から斜めに下げる。その太鼓に鋸歯紋。
右手にバチを持っている。
どんな音?
太い左腕で太鼓を支える。
頭部が失われているのが本当に惜しい。
どんな音を鳴らしていたのかも気になるけど、それ以上に、どんな顔をして太鼓をたたいていたのか。気になる。
大小二種類の玉からなる頸飾り。
肩から胸のあたりに、円い剥離痕。左右にある。ミズラのあとか。だとすると男子埴輪だ。
ちなみに、琴を弾く埴輪はミズラありで男子とみてよいものが多い。
太鼓をたたく埴輪はこの1体しかないらしい。少なすぎて傾向が読めない。
背中にあるのは何だろう。
男子だとすると垂れ髪の可能性大。
群馬県伊勢崎市境上武士出土の人物埴輪。天神山古墳から出土したともいわれている。現存高さ58.5cm。
所蔵は東京国立博物館。
撮影は2018年、東京国立博物館にて。
天神山古墳からは、犬形埴輪やイノシシ形埴輪が出土している。
またね。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。