見出し画像

鼻の穴に石って【埴輪紹介所その157】

歯の代わりに石が詰められている。

画像1

それは分かるが

なぜ

画像2

鼻の穴にも石を入れた?

画像3

たぶん盾持ち人埴輪だろうとのこと。
その理由の一つが、歯をむき出しにしていることだそうな。しかし、さきたまで見た歯のある埴輪は、盾持ち人埴輪ではなかった。

ただ笑っている人物埴輪だったかも。

大きな耳環(じかん)とギザギザの被り物は、群馬県佐波郡玉村町の小泉大塚越7号古墳出土の人面付円筒埴輪との共通点。

人面付円筒埴輪だったかもしれない。
全体が残っていたらなあ、と思ってしまう。

画像4

ただ、これだけでも、残った顔の迫力と情報は大きい。

そして謎も大きい。なぜ鼻の穴に石を…
現代では遺体の鼻の穴に脱脂綿を詰めるらしいが、埴輪にその必要はない。
石が特別なものなのか? そうであっても鼻に入れる理由はないか。
歯に使った石が余った?
イタズラ? その可能性も否定できない。

群馬県高崎市の山名原口Ⅱ遺跡1号墳出土の埴輪。顔の縦幅29cm、横幅22cm。
所蔵は高崎市らしい。

所在は高崎市観音塚考古資料館。
撮影は2017年『東国千年の都 10周年記念展示 いまなお ひかり放ちて』(於・高崎シティギャラリー)にて。

またね。

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。