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むっちりしたビル?【埴輪紹介所その38】

屋根と壁の境目がラフ。

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軒がないのよ。
全体に箱っぽい。ビルっぽい。四隅の角は、ややあまい。
カツオギ6本を乗せた屋根は、入母屋造りのつもりらしい。上が切妻、下が寄棟。
でも切妻と寄棟の境目のくびれが弱い。切妻の破風が埴輪にしては抑えめ。
ビルっぽいのは合計5本の水平な突帯(とったい)のせいもある。
突帯自体は埴輪の特徴だ。

壁を切り抜いただけのシンプルタイプの窓と戸口。戸口に扉なし。

埼玉県深谷市の山崎山出土の家形埴輪。入母屋造り。
所蔵は埼玉県立歴史と民俗の博物館。

撮影は2018年、埼玉県立歴史と民俗の博物館にて。

同じ山崎山から、寄棟造りの家形埴輪も出ています。

またね。

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