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ガードが固いのか甘いのか?【埴輪紹介所その34】

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切妻造りの屋根にはカツオギとチギがついています。棟木と桁らしきものも見える。
家を囲む囲いは柱が立派。

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可動式の扉の上にはギザギザ三角がついてます。
中に入るには厳しい取り調べがあるのか。という雰囲気ですが、
扉、あいてます。
そうなると入りたい。
ガードが固いのか甘いのか?

それからサイズの問題。家のカツオギとチギが囲いからのぞいています。
家形の高さ44.8㎝,幅28.8㎝,奥行36.8㎝。
囲形の高さ38.0㎝,幅58.8㎝,奥行92.0㎝。
家を隠しきれない囲いの高さ、大丈夫か。

家も囲いも白っぽい。同じ粘土、同じ焼き方か。
ということは、初めからセットで作られたのでしょう。
じゃあ家の屋根は見せるつもりで作ったのかな。埴輪だから見えてもいいのか。

大阪府堺市の御廟山(ごびょうやま)古墳(百舌鳥(もず)陵墓参考地)出土の切妻造りの家形埴輪と囲形埴輪。セットでご紹介。

所蔵は宮内庁。

撮影は『発掘された日本列島2013』(江戸東京博物館)にて。

三の丸尚蔵館でも展示されていました。

またね。


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