鋸歯筒形埴輪【埴輪ネーミング問題】
このような形状の埴輪を
「鋸歯筒形埴輪」に改名・統一したい。
(画像は東京都世田谷区の野毛大塚古墳出土の鋸歯筒形埴輪)
その際、
内側にほかの埴輪が配置されていた埴輪(配置されていたと思われる埴輪)は別とし、「囲形埴輪」と呼びたい。
(画像は岡山県岡山市の金蔵山(かなくらやま)古墳出土の囲形埴輪)
「鋸歯筒形埴輪」と呼ぶのは、内側にほかの埴輪はない埴輪、としたい。
ちなみに、鋸歯筒形埴輪を含む円筒埴輪群で囲ったスペースには、家形埴輪や囲形埴輪が配置されていることが多い。
(画像は岡山県岡山市の金蔵山古墳出土の鋸歯筒形埴輪)
現状、柵形埴輪、塀形埴輪、柱状埴輪などと呼ばれている。つまり統一が取れていない。
加えて、それぞれの名称に問題がある。「柵」「塀」は囲形埴輪と混同しそうである。また、複数が並んでようやくその役割を果たすので、単独または数体で出土した場合に呼び方が変わってしまう恐れがある。「柱」なら上端が鋸歯状のはずはない。
「ギザギザ埴輪」もわかりやすくて通称としては良いと思うが、正式名称には使えなさそうだ。
「鋸歯」は一般的な言葉ではないかもしれないが、日本考古学では紋様に多いこともあり、定着している用語である。
以上、「鋸歯筒形埴輪」への改名・統一の提唱でした。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。