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埴輪紹介所

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はにこが出会った埴輪たち。埴輪との出会いの衝撃をあなたにも。これはと思う埴輪がいたら、会いに行ってみて。埴輪のいる人生が始まります。
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2020年12月の記事一覧

音は見えないが【埴輪紹介所その169】

私は この顔に魅せられた。 あいまいだが深い表情の埴輪が時々いる。 すべての埴輪がそうとは言えないのが不思議だ。 出会いは写真だった。1987『埴輪の微笑』川島達人(新人物往来社)に掲載されていた。捕らえられた。 実物に会えた。それはそれは感動である。 ところで 彼女の左手の 棒状の持ち物は議論の的である。 かつては、四つ竹(カスタネットのように打ち合わせるらしい)的な楽器ではないかと言われていた。 だが、現在はその説には懐疑的な見方が強いらしい。 では何なの

冠の影【埴輪紹介所その168】

堂々とした立ち姿がかっこいい。 なんといってもこの被りもの。 冠なのか 帽子なのか はたまた冑なのか とにかくすてき、お似合いです。 しかしそれを被っているせいでお顔に影が… 照明って難しい。 2018年には、影が軽減されていました。 ミズラについているのは玉か鈴か。リボンか。 後ろ頭は絶壁。 群馬県太田市鳥之郷町(長久手古墳)出土の男子埴輪。 所蔵は國學院大學。展示は國學院大學博物館。 撮影は2011、2015、2018年、國學院大學博物館にて。 またね。