音は見えないが【埴輪紹介所その169】
私は
この顔に魅せられた。
あいまいだが深い表情の埴輪が時々いる。
すべての埴輪がそうとは言えないのが不思議だ。
出会いは写真だった。1987『埴輪の微笑』川島達人(新人物往来社)に掲載されていた。捕らえられた。
実物に会えた。それはそれは感動である。
ところで
彼女の左手の
棒状の持ち物は議論の的である。
かつては、四つ竹(カスタネットのように打ち合わせるらしい)的な楽器ではないかと言われていた。
だが、現在はその説には懐疑的な見方が強いらしい。
では何なの