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SDGsで何か資格を取りたい方の「はじめの一歩」にオススメな検定

■SDGsの基礎知識を学べる「CSR検定4級」

環境問題、SDGs、エシカル消費など、サステナブル関係に興味を持った方に、オススメの検定があります。

それが、株式会社オルタナが主催する「CSR検定4級」です。

SDGsの基礎的な事柄についての全18問を制限時間30分以内で解くというもので、オンラインで好きな時間に受験できます。そして14問以上正解で合格になります。

私も試しに受験してみましたが、18問全問正解で合格でき、3分もかからずに終えることができました。

実は私は以前「SDGs検定」という難易度の高い検定にチャレンジし、見事“不合格”となってしまいました。

これに比べれば「CSR検定4級」は拍子抜けするほど易しかったというのが正直なところ。私にかぎらず、指定の公式テキストをシッカリ読んでいれば全問正解も難しくないと思います。

・受験料は1650円(一般)
・公式テキストは495円
・2週間の受験期間中は何度でも再チャレンジOK

公式テキストは20ページ程度で、わかりやすく書かれているので、内容を頭に入れるのもそれほど苦になりません。

またSDGsの基礎的なことについてバランス良く出題されており、「SDGs検定」のときに苦戦した引っかけっぽい意地悪な問題もなく、とても好感が持てました。

現在8月分の受験を受付中なので、申し込みページのリンクも貼っておきます。

■3級〜1級へのステップアップも

今回受験した「4級」はあくまでも初級者レベルで、以下のようなステップアップも用意されています。

・3級:CSRを学びたい社会人や学生・生徒などが対象。合格率70.4%
・2級:サステナビリティ経営やSDGsに関心がある社会人、研究者などが対象。合格率57.8%
・1級:2級合格者のうち、さらに高いレベルを目指す方が対象。合格率17.8%

とくに1級は難関なようで、企業のCSR業務の実践者、管理職、役員などを受験者層に想定しているということです。いずれチャレンジしてみたいですね。

■CSRとSDGsの違い

ところで、企業活動におけるCSRとSDGsの違いは何でしょうか? ごく簡単にまとめると、以下のような感じです。

・CSR(Corporate Social Responsibility)は、社会的責任として行うもの。
・SDGs(Sustainable Development Goals)は、企業経営として取り組むもの。

たとえばガソリンで走るクルマをつくる自動車メーカーの場合、こんなふうに分けることができます。

・CSR=排ガスで環境を汚染しているから、CO2を吸収する森をつくるために植林をしよう。
・SDGs=排ガスを出さない水素自動車や電気自動車(※)にシフトしよう。

※ただし電気自動車は、電池の原料になるリチウムやコバルトの採掘が、新たな環境破壊や人権侵害を引き起こすという問題アリ。

つまりCSRは利潤追求と関係のないボランティア的な要素が強いのに対して、SDGsは本業のビジネスとして取り組んで利益を生み出すものという、大きな違いがあります。

企業がSDGs経営を行う理由も「社会問題の解決を通して自分たちも成長できる」という部分が大きいのです。

スイスに本部を置く国際機関「世界経済フォーラム」が2017年に行った試算では「SDGsに取り組むことで12兆ドル(1240兆円)を超える経済価値と、3億8000万人の雇用が創出される」という結果が出ました。

この試算結果を機に、それまで国連機関やNGOが主体だったSDGsに、民間企業が積極的に取り組むようになったと言われています。

これからはCSR、SDGsといった区分けに関係なく、企業が社会と上手く共存する時代になってほしいものです。

その反面、企業イメージをアップするためにSDGsに取り組んでいるフリをする「SDGsウォッシュ」の横行という問題も出てきました。その企業が本気でサステナブルな社会を望んでいるのか? 私たちも厳しく見極める眼が必要です。

そんな眼を養うためにも、勉強をして検定を受けてみるのも良いのではないでしょうか。

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