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花の世話をするから余裕が出来る
2~3日変えていなかった花の水を交換した。
水は白く濁り、茎はぬめり、お花は首をうなだれていた。
花瓶を洗い、水をいれ、茎のぬめりをとったり、水戻しをしたり、一本一本手入れをした。
花のサブスクをしてからほぼ毎日花屋さんへ通い、短くまとめられた3輪ほどのお花をもらう。
「あ、水交換してない!」と就寝前にあわてて世話をし始める時もある。
夫は『疲れてるときはやんなくてもいいよ』と言う。
もちろん、めんどくさいなーと思う日もあるけど、やらないと落ち着かない、花に申し訳ない気がする。
そして、花の世話をしているとなんだか心が落ち着く。
だけど、とうとうお世話をしない日が続いた。
花屋さんにも行けていない。
この期間に夫に「ずっとお前がイライラしてるの我慢してた。いい加減にしろ」と怒鳴られた。
夫が繁忙期がようやく落ち着いたころだった。
繁忙期真っ只中は頼まれてもいないけど”世話を焼き過ぎ”ていた。
私は私で仕事がうまく進んでいなくてモヤモヤしていた。
読みたい本が山積みで、だけど時間が無い!
あれもこれもやりたいのにやれずに終わっていく一日…思い出すと色々出てくる。
だいたいが周りのせい、環境のせいにしていた。
だけど原因は”自分”。
と、そこまでわかっても「でもだって○○が」と言い訳してしまいそうになる。
ぬめりを取りながら花の世話をしていて気づいた。
『疲れてるときはやんなくてもいいよ』
夫に言われたこの言葉。
はて?私は花の世話をすることで心の落ち着きを得ていた。
今は?
なぜ、そんなにせかせかイライラモヤモヤしているのだろう。
心の落ち着きを得る時間をつくれていないから、ではないか?
透き通った水に生け直した花たちは少しくたびれたものばかり。
そんな花を見て、花の世話が出来る生活を心がけようと思った。
仕事、家事、学びや遊びの時間。
子どもがいない私はママをしている友人たちに比べたら”余裕”があると思う。
だけどだからこそ、詰め込み過ぎていた。
私がご機嫌でいるためには、花の世話が出来る”余裕”をつくることが必要だった。
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