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どんなキャリアを歩んできましたか?社会人の先輩に突撃インタビュー!<後編>

はじめに

皆さんこんにちは。飛田ゼミなんでも取材班3年生の砂畑龍太郎です。

今回は前後編二本立ての後編です!

テーマは「社会人の先輩に突撃インタビュー」ということで、今回は株式会社フリーランスの価値創造部門”太刀持ち”の高柳さんに取材をしました!

この記事は大学生向けに、実際に就活をして社会で働く社会人の先輩に突撃インタビューをするというものです。

厳しい家庭で育ち、転職を何度か繰り返した高柳さんはどのような経験や思いをしながらここまで歩んで来たのでしょうか。

前編をお読みでない方は先にこちらをお読みください!

それでは早速インタビュースタートです!

インタビュー

ーそれでは後編スタートということで、大学に入学したころの話から再開させていただきます。前編の最後にお話しいただいたように、国立大学を不合格になり、福岡大学へ入学した高柳さんですが学部はどちらだったんですか?

高柳さん「法学部だよ!実は、学部の選択もこれまでの私の考え方が反映されていて、、、。理系の高校ではなかったし数学が得意でもなかったから文系の学部に行くというのは決まっていて。そこで文系学部の中で一番頭良さそうなイメージがあるのはどこだろうって考えたんだよね。そしたら、法学部じゃない?ってなって法学部に行くことにしたんだ。」

ーなるほど(笑)。完全なイメージで決めたわけですね。ただ。頭がいいイメージのある学部に行きたかったというのは前編から話していただいている「周りと比べて優れていたい」や「周りから落ちぶれたと思われたくない」というような考えがあるのでしょうか?

高柳さん「間違いなくそうだね。志望した大学に入学することができず、他と比べたら偏差値の低い福岡大学に入学するんだからせめてその中でも優れているっていうイメージを持たれなきゃって感じてた。」

ーそのような考えで学部を選択し、いざ入学というわけですがそこでは何かご家族とのトラブルはなかったんですか?

高柳さん「あったね(笑)。佐賀から福大まで通いで行け問題が発生したんだよ。」

ーえ?佐賀から福大までですか?

高柳さん「そう。信じられないって思ってその理由を聞いたら、親は目を離したくなかったみたい。だけど今までのような環境での生活が大学生でも続くと思ったら気が狂いそうだったから、何とか説得しようと思って寮に入ることを提案したらしぶしぶ承諾してくれて。それで寮での生活を始めたよ。」

ーなるほど。やはり小さい頃からたくさん習い事に通わせたり、成績が下がると過度に怒られたりするというのはご両親の中でも、娘にしっかりしてほしいという思いがあったのでしょうね。だからこそ大学生になっても一人暮らしを止めていたのかもですね。

高柳さん「うん恐らくそうだね。そういう思いには感謝している部分もあるけど、実際に寮で生活を始めると国際寮だったから色んな友人を作ることができて、みんなでご飯食べたりお酒飲んだりして過ごしてた。そうすると親から離れて暮らしていることの自由さってものに気が付くことができたかな。けどもちろん親からは毎晩のように電話がかかってくるし、電話に出なかったらまたすぐ電話が来てみたいな(笑)。そんな中で友達と楽しんでいたかな。」

ーいわゆる、大学生!という感じの過ごし方ができていたわけですね。しかしずっと遊んでられるわけでもなく、ぼちぼち就職活動が始まると思います。そこについて教えていただいてもよいですか?

高柳さん「はい、ようやく就職活動ですね(笑)。私は就職活動を大学三年生の12月に始めました。就職活動の方法は人それぞれだと思うけど私は就活サークルみたいなものに入っていました。」

ー就活サークルですか?

高柳さん「そうそう。福岡の大学生が集まって、一緒に就活の勉強をしたり情報交換をしたりするサークル。10万円くらい参加費として払って参加していた記憶がある。」

ー10万円!高いですね。ただそこでの学びが多いと感じたからこそ所属することにしたんですよね。

高柳さん「そう。福大以外の学生とも出会えるし、主催する人がノウハウをたくさん教えてくれるし、そのサークル出身の人は割と有名企業で働いていたからかな。」

ーということは、就活においても他の人よりも良い企業で働きたいという気持ちがあったのですか?

高柳さん「他の人よりもというよりも、大学入試で失敗して偏差値の高い大学に行けなかったことを、心のどこかでコンプレックスのようにとらえていて。福大出身で、名前も聞いたことのない企業に就職なんかしたら周りになんて思われるのかなって考えていたからかな。」

ーなるほど、企業を選ぶときにも小さい頃から育て続けてしまった考えが影響してきたんですね。

高柳さん「そうだね(笑)。それで結局みんなも知っているコンビニチェーンで合格をもらって働くことになったんだよね。」

ーサークルでの勉強が生きて、いわゆる有名企業に就職したんですね。では実際にその企業で働いてみていかがでしたか?

高柳さん「当時の私が企業を選ぶときに大切にしていたのは、企業の名前の大きさと、給料だったのね。実際、企業の名前もみんな知っているところだったし、新卒にしては給料も良かったよ。これまでの人生で初めて自分の進みたい進路に進むこともできたし、企業選びの条件も満たしていたから働くようになってから周りのことを見下してしまっていたのよね。」

ー周りを見下す、ですか?

高柳さん「そう。サークルの友人で希望する企業につけなかった子とか、聞いたこともない企業で働いている子たちのことを見下してた。」

ーなるほど。その企業ではどのような仕事をしていたんですか?

高柳さん「まず東京で研修があったのね。有名ホテルに宿泊して、一定期間研修を受けてたの。その時の私は有頂天だったね。有名企業、高給料、東京研修、みたいなね。けど研修が終わってから地獄を見るのよね。」

ー地獄ですか、、、お話しいただきたいです。

高柳さん「まず私は熊本配属になったのね。コンビニの社員の仕事って支店で働く仕事と、店舗で店員さんとして働くっていう二つの業務があるんだけど。半分ずつの期間でその二つで働くってかんじで。支店の方の仕事は楽しくできていたんだけど、店舗の方の仕事が大変で。いわゆるパワハラっていうのを店長から受けてしまって。例えば私がした仕事を店長の名前で上に報告されるとか、明らかに無理なノルマを課せられたり、夜勤を続けてさせられたりとかね。」

ーええ、そんなにですか。

高柳さん「ひくでしょ(笑)。けどそんな中、頑張ってた。だけどそれがずっと続いていて耐えられなくなって心のバランスも崩れてしまって。出勤して仕事しているだけで涙が流れるとかね。だから親に相談したの。そしたら、あんた1年で仕事辞めるの?あんたが自分で決めたんだからやり切りなさいって言われて。」

ーなるほど。習い事をやめるときに言われたセリフと同じですね。

高柳さん「そうそう。だけど何度か相談していたら結局は親が次の仕事を見つけてくれて。それで初めての転職をしたの。」

ーどんな企業に転職したんですか?

高柳さん「大手自動車会社の子会社で働くことになったよ。親戚の紹介で働くことができて。けどいわゆる縁故採用っていうやつだから他の社員さんからの目も厳しくて。」

ー縁故採用だったんですね。確かにそれは周りからの視線を感じてしまいます。

高柳さん「うんそう。ただここで頑張らないのは違うなって、どうせ働けないんでしょって思われるのが嫌だったからたくさん仕事を頑張ったかな。私は広報の仕事をしていて、大きな会社ではなかったから広報部っていうのは私一人だったの。その環境で働いていると、自分で仕事を回してるっていう実感が初めて沸いたんだよね。それでモチベーションがあがって仕事も頑張ってた。」

ー最初は周りの声も気になっていたけど、自分の仕事に没頭することで頑張れていたんですね。これは良い兆しじゃないですか?

高柳さん「そう思っていたの私も。ただ私が頑張って仕事してもやっぱり認めてくれない人は認めてくれなくて。だからもっと自分ができる人になればいいんだって思ってもっと頑張ったの。けど他の社員のやる気が本当になくて。自分1人で働いている気がしてきてさ。誰かとチームで働きたいって思うようになったの。」

ーなるほど。高柳さんは仕事に対してやる気を持っているのに、周りとの温度の差を感じたんですね。

高柳さん「そう。このままここで働いてもだめだなって思うようになって、転職をすることにしたの。縁故採用だったから辞めるときも大変だったよ(笑)。」

ーそうですよね。紹介してもらって入社しているので大変だと思います。その後どんな会社に転職したんですか?

高柳さん「その後は婚活パーティの会社に就職したの。この企業を選んだのは事業内容というよりは、理念に惹かれたからかな。とにかくチームで仕事をすることに憧れていたから、それを感じられる理念に惹かれたんだと思う。」

ーチームでの仕事に憧れて入った会社はどうでしたか?

高柳さん「すごく楽しく働いていたのを覚えてる。ただ7、8個上の先輩がいて、チームを引っ張る役割をしていたんだけど全然結果が出ていなかったのね。口だけうまくて。それはおかしいでしょって思っていた時にその先輩が体調を崩して、私がチームを回したことがあったの。そしたら売り上げが3倍になっていて。そこから私が回すようになっていたのね。それでこれだけ会社の売り上げに貢献したんだからさすがに給料上がるでしょって思っていたら、5000円しか上がらなくて。それと比べて、チームを回していなくても新卒から働いている子の方が給料が良くて。それはおかしいなって思ってまた転職を決めたんだよね。」

ー大学生の時とは違って給料で会社を決めたわけではないですが、自分の仕事の質に対して払われる給料が見合わないと感じたわけですね。そしてまた転職をしたということですね。

高柳さん「そんな感じだね。その後、自分の成果の分だけ給料が欲しいと思った私は、フルコミの会社に入ったんだよ。」

ーなるほど!完全歩合制というわけですね。

高柳さん「そうそう。仕事もある程度できたからお金はもらえたよ。ただ人をだまして自分がお金をもらっているような気になっていて。自分でしていることと自分の心にズレが生じていて、このまま働くのはだめだなって思ってまた転職を決めたんだよね。」

ーこうして現在に繋がり、今はフリーランスで働いてらっしゃるんですね。

高柳さん「そうそう。そういうわけですね。」

ーここまで話を聞いてきて、各場面で高柳さんの思いや考えに変化があったり、それとは反対に昔から変わらないこと思いや考えがありましたね。僕は今まで話を聞いてきたので、高柳さんが学生に伝えたいメッセージというものは分かった気になっていますが、改めて高柳さんからお願いしてもよろしいですか?

高柳さん「はい。まず私はネームバリューと給料で企業を選らんで、内部についてあんまり知らないまま就職することで失敗しました。その次の会社でチームで働きたいという自分の思いに気が付いた。また次の会社で自分のやったことをしっかり評価してくれてその対価が欲しいという思いが生まれた。だからフルコミの会社に入ったけど、やっていることにあまりにも共感できずに辞めてしまった。だから就職活動において学生の方に考えてほしいと思うことは、自分が貢献している感覚を得ることができる、やった分の評価をしてくれる、人を大事にしてくれるってことかな。」

ーありがとうございます。ここまでの経験で、その三つが重要であると高柳さんはお考えになられたんですね。

高柳さん「そうだね。それに大人になってから就活の時に所属していたサークルの友達と話すことがあったんだけど、メンバーの8割は転職をしてたみたい。学生のうちは有名度や給料で選びがちだけど、結局は転職をしているっていう現実があるってことだね。」

ーそうなんですね。では高柳さんの挙げてくださった3つを満たしているのがフリーランスということですね。

高柳さん「私もフリーランスで働き始めてまだ短いから、全部わかっているわけではないんだけど、社員募集の時から、~自由に働けます、まずはあなたのご意見お聞かせください~っていう文章を打ち出していて。会社が私を選ぶんではなくて、ちゃんと寄り添ってくれるんだなってところに惹かれて働き始めましたね。」

ー素敵な環境ですね。ここまでたくさんお話いただきましてありがとうございます。僕にとってもこれを読む学生にとっても勉強になる内容になりそうです。経験豊富な社会人の先輩にお話を聞くという貴重な機会を記事にできてうれしいです。今日はありがとうございました。

高柳さん「こちらこそありがとう!引き続きよろしくお願いします!」

取材後に高柳さんとパシャリ📷

おわりに

いかがでしたでしょうか。

株式会社フリーランスで働く高柳さんへのインタビューでした。
厳しい家庭環境で育ち、その中で生まれた考え方や判断基準に右往左往させられながらキャリアを形成してきた高柳さん。

転職を繰り返す中で自分に合った判断基準、大切なことというものに気が付き、それを実現することが今はできているようです。

学生の皆さんはこれからのキャリアをどのように考えていますか?
何を基準に、どうキャリアを形成していくかは人それぞれですが、実際に社会に出て働く先輩の話に触れてみて感じることもあるかと思います。

引き続きこのシリーズを続けていきますので、ぜひ少しでも皆さんのキャリア形成に役立ててみてください。

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