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#16 私らしさがどんどん死んでいく。癌ではないのものに殺されるかも知れない。

強烈なタイトルとなってしまいました。
癌に関連する情報の中で、こういう精神面は、なかなか具体例を見かけることがなかったので、
あえて自身の記録として残しておきたいと思います。一人の乳がん患者の実態として、誰かのお役に立つことがあれば幸いです。


乳がん発覚からちょうど半年が立ちました。

右胸全摘手術→抗がん剤治療第一弾(エピルビシン&エンドキサン)→抗がん剤治療第二弾(パクリタキセル1回・ドセタキセル残り2回)

抗がん剤の副作用なのか、体力低下による導きか、これまでにない症状が出てきたのです。

ここ一か月、何をしても落ち込んでしまうようになりました。
何もないのに涙が出るというような、笑うことが出来ないというような。
(表面上は円滑なコミュニケーションのために笑っていますが、明らかに嘘の笑い)

ネガティブに物事を考えてしまうと言うよりは、
考えること自体が強制終了されているような感覚。楽しいことを何も考えることが出来ない。


人のちょっとした言葉や言動にも、とても敏感になりました。
見ないふり、聞こえないふりが出来なく、真正面からネガティブな情報をキャッチしてしまうのです。とても厄介。。。

これは、私らしさや私の楽しみと非常に逆行しているもので、気が付くとわけもなく涙が出てきます。


このような症状は「更年期障害」に似ているように感じます。
抗がん剤の副作用で生理が止まった影響で、更年期に似た落ち込みという症状が出ているのかも知れませんよね。

そう主治医にも相談しました。

原因がハッキリ分からないので、「ん~そうかも知れませんね。どうしてでしょうねぇ~」という言葉しか頂けないのが現状です。そりゃそうだ。


もう一つ症状の要因として考えられるのは、
抗がん剤の副作用で「食べ物の味が良く分からない」ということも影響しているかなと。

私の場合、塩味が全く分からなくなりました。
大好きなお味噌の味が分からない。これはかなり憂鬱な事態です。


漢方薬などを処方してもらうことで「落ち込み」の対処が出来るそうなので、機会をみて専門医や薬局に相談しようとは思いますが、
正直、もう薬はイヤです。薬でしか救われない体と心なんだという事実にすら落ち込みます。

私はこんなんじゃないし、こんな私はこれから私をどうやって生きていけるんだろう。


笑いは何よりの治療薬。
なのに家族や友人の面白い話にも、心で笑えなくなりました。
緩和ケアなど相談窓口が色々ありますが、人に話したところで革新的なことが起こるとも思えず、そもそも人に話す気力もない。

こうやって「孤独」に似た状態がしばらく続くことでしょう。
一時的なこと、そう思って症状をとことん研究してみるのも面白いのかも知れませんが、乳がん患者の症状の一つとして(私の症状の一つとして)記録しておきますね。


あ、抗がん剤治療中なのに、髪の毛に変化が。
薬の種類によってなのでしょうか?
こちらも記録として残しておきたいと思います。


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